浮気男に逆襲を!


「あー…マジ可愛い。キスしてい?」


「へぇっ? !」



思わず奇声をあげたあたしをまじまじと見て、ここぞとばかりにずずいと顔を近付けてくる。


え、嘘。そんないきなり! ?



「いや、ちょっ待って、まだ心の準備が…!」


「無理。待てない」



がしっと両手で頬をホールド。


ならはじめっから聞くなし!


とツッコミを入れる間もなく──チュッ。


結局、触れるだけの軽~いキスをされてしまいました。


どんどん熱を帯びていく顔。



「うっわー…甘。めっちゃチョコの味する」



そりゃ、チョココロネだし…。



「りん。知ってるよね? 俺が甘党なの」



まぁ昨日聞いたからね。



「だからさ、もっかいりんのこと食べてもいい?」


「はっ! ?」



何でそうなる!



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