浮気男に逆襲を!


そう思った時、あたしの中で何かが弾けた。



「先輩…」


「ん?」


「あたしは……ちゃんと、先輩のこと好きですからっ」



勢いまかせに紡いだ言葉。


目を見開いて固まるアッくん先輩。



「だからもう不安にならないで。あたしは先輩の彼女だし、それに……伸平のことは、もう何とも思ってないから」



これは、100%本音。


先輩からの告白を受けたのは復讐目的だけど、一緒にいてドキドキしなかったことはない。


"好きか嫌いで言えば好き" なんかじゃなくて。


あたしはいつの間にか、本当に先輩を好きになってたんだ。


< 132 / 265 >

この作品をシェア

pagetop