浮気男に逆襲を!


「ばーか。冗談だよ。驚きすぎ」


「お…驚くに決まってんでしょーが!」



突然変なこと言うのやめてほしいな。


心肺停止起こしそうだわ。



「こんな屋上でプロポーズなんかするわけないじゃん。しかも、俺まだ一応17だし」



そうかもしれんが、言われた側はビックリすんだよ。


こっちの身にもなれし。



「いつかちゃんとすっから。期待してな?」



クスクス笑いながらの誓いの言葉。


はい胸キュンメーター振り切りました!



「き、期待…しております」


「よしよし。お利口さん♪」



ギューッと力いっぱい抱き締められる。


はぁ……結局、今回もあたしの負けか。


ドキドキレベルMAXなり。



「ってことで、とりあえず寝るか」


「……この姿勢で?」


「当たり前じゃん」



ですよねー。


多分逆らっても言いくるめられるのがオチだし、もういいや。


自分の心音のせいで寝れる気しないけど、羊を数えてでも夢の世界に旅立ってやる。



てなわけで、おやすみなさ~い。



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