浮気男に逆襲を!
「まぁちょっと痛いかもだけど、そこはご愛嬌ってことでよろしく」
「は?」
どーゆー意味? と眉を寄せるあたし。
先輩はニッコリ笑って、すぅっと流れるような動作であたしの首筋に口を寄せた。
同時に走る、甘い痛み。
え、え、何コレ。
あれ? これって、さっき伸平にされたのと同じやつじゃん?
キョトンとするあたしからゆっくり離れて、満足げに頷くアッくん先輩。
「ん。完了」
「へ?」
わけわからんって顔で一応鏡で確認すると……
おろ?
赤い印、2つになってますけど。
しかも同じ場所に。
「先輩、もしかして…」
「うん。俺もキスマつけた」
アハハじゃねーだろ!
ただでさえ目立つモンを2倍にしてどーする!