浮気男に逆襲を!
ドキドキしながら歩を進め、行き着いたのは大勢の人でにぎわうショッピング街。
普段あんまり来ないから、なんか新鮮。
「人多いから、はぐれるなよ」
より強く手を握るアッくん先輩。
うん。これも、伸平にはない優しさだね。
ときめくわー。
「あ。りん、あそこ入らね?」
「ん? どこ?」
「あの店。せっかくだから服でも買おーよ」
「ほほー、服デスカ」
「おう。りんのは俺が選んであげる」
「マジすか。あ、でも女子女子したヤツは勘弁ね。似合わないから」
クスクス笑いながら中に入る。
で、店内をぐるりと見渡すと、そこにあるのは願望むなしく苦手なガーリーファッションばっか。
ひょえー。眩しいのう。