浮気男に逆襲を!
「ムリ。却下」
「えー…」
「そんな顔してもダメです」
「だってこれ絶対りんに似合うし」
「似合いませんて。そんな女子女子したヤツ」
「似合うって。可愛いんだから自信持てよ」
「う……」
真顔でそんなこと言わないでほしいな。
決意が揺らぐじゃないか。
「りーん?」
コテンッと首を傾げて、妖しく微笑むアッくん先輩。
不覚にもドキッとしてしまう。
「着てみてよ。お願い」
店員さんの目もはばからず、至近距離でジッとあたしを見つめてくる。
やばい。今絶対真っ赤だ。