不良リーダーの懸命なる愛
冤罪
「へ?!あたし!??」
と、ちーちゃんが自分自身に指をさして訊いていた。
声のする方を見ると、一人の女の子が凄い形相をしてこっちを睨みつけていた!!
誰?あの子??
ちーちゃんの友達……ではなさそうだけど。
するとその女の子は、ツカツカと教室の中に入ってくると、
ちーちゃんの目の前までやってきた!!
「貴女!よくもワタクシに、このような仕打ちを!!!」
「は?!何のこと?!」
ちーちゃんも眉間に皺をよせて、訳がわからないみたい!
一触即発の雰囲気に戸惑っていると唯ちゃんが小声でこっそりと私に教えてくれる。
「ね、ねえ、咲希ちゃん。……この人、もしかすると千枝ちゃんの部活のライバルの女の子かも…。」
「へ?ライバル?!」
「ほら!この前の地区大会のメンバー決めの…!」
………あ!!
まさか!!
「いくらワタクシが大会のメンバーに選ばれたからって、こんな嫌がらせをするなんて!!!見損なったワ!!」
すると、その女の子は一組の靴をポーンとちーちゃんに向けて放った!
「は!?なにこれ!!?」
「 “なにこれ?” …じゃないわ!!それは貴女が一番ご存知のはずでしょう!?ワタクシの愛用のシューズをこんなにも傷つけておいてっ!!!」
「え!!?ちょっと!!なんであたしなの?!知らないって!!」
「何を言ってるのよ!!これをやったの貴女じゃない!!!」
「はぁ!?何言ってんの!?」
ギャアギャア
教室の中でちーちゃんとライバルの子が激しく言い合っている!!
一体どうなってるの??!
なんなの、この子?!
その子の愛用のシューズは無残にもズタズタに傷つけられていて、
とてもじゃないけど履ける状態ではなかった。
でも、どうしてその犯人がちーちゃんなの?!
この子、何の証拠があって…!
すると、
そのライバルの女の子がちーちゃんにハッキリと言った!
「貴女が今朝、陸上部の部室から出てくるところを見た!って言う生徒がいるのよ!!」
「は……??今朝?部室に!??あたしが!??」
ちーちゃんはきょとんとした表情をしている。
どうやら身に覚えがないみたい。
でもその女の子は譲らず、なおもちーちゃんに食い下がった!
「そうよ!!昨日部室に鍵をかけたのはこのワタクシ…。そして今日、テストが終わって部室の鍵を開けたのもこのワタクシ……。だから!嫌がらせしたのは貴女以外考えられないのよ!!!」
その子の声が教室中に響き渡る中、
ちーちゃんは釈然としない顔で言ってのけた。
「……ちょっと。それ、誰かにそう吹き込まれただけじゃないの?」
「なっ!!貴女、まだシラを切るつもりなの?!!信じられないわ!!」
「だってあたし、朝は部室になんか行ってないし。それに、」
と、ちーちゃんが何か言おうとすると、
「証拠もあるのよ!!!これを見なさい!!」
と言って、
その子はバンッ!と一冊のノートを机の上に叩きつけた!!
ん?!
なんだろう?
ノート……?
「これが何だっていうの…?」
はぁ~と、ちーちゃんが大きなため息をつく。
「なっ!!!なんていう態度なの?!!これをよく見なさいよ!!!このノートは、職員室に有る鍵を借用した人の名前を記載する時のノートよ!!見なさいッ!!今日の日付のところに、【7:40 二ノ宮千枝】とあるでしょっ!!!これが物的証拠よ!!!」
指差された箇所を覗き見ると……。
これって………。
と、ちーちゃんが自分自身に指をさして訊いていた。
声のする方を見ると、一人の女の子が凄い形相をしてこっちを睨みつけていた!!
誰?あの子??
ちーちゃんの友達……ではなさそうだけど。
するとその女の子は、ツカツカと教室の中に入ってくると、
ちーちゃんの目の前までやってきた!!
「貴女!よくもワタクシに、このような仕打ちを!!!」
「は?!何のこと?!」
ちーちゃんも眉間に皺をよせて、訳がわからないみたい!
一触即発の雰囲気に戸惑っていると唯ちゃんが小声でこっそりと私に教えてくれる。
「ね、ねえ、咲希ちゃん。……この人、もしかすると千枝ちゃんの部活のライバルの女の子かも…。」
「へ?ライバル?!」
「ほら!この前の地区大会のメンバー決めの…!」
………あ!!
まさか!!
「いくらワタクシが大会のメンバーに選ばれたからって、こんな嫌がらせをするなんて!!!見損なったワ!!」
すると、その女の子は一組の靴をポーンとちーちゃんに向けて放った!
「は!?なにこれ!!?」
「 “なにこれ?” …じゃないわ!!それは貴女が一番ご存知のはずでしょう!?ワタクシの愛用のシューズをこんなにも傷つけておいてっ!!!」
「え!!?ちょっと!!なんであたしなの?!知らないって!!」
「何を言ってるのよ!!これをやったの貴女じゃない!!!」
「はぁ!?何言ってんの!?」
ギャアギャア
教室の中でちーちゃんとライバルの子が激しく言い合っている!!
一体どうなってるの??!
なんなの、この子?!
その子の愛用のシューズは無残にもズタズタに傷つけられていて、
とてもじゃないけど履ける状態ではなかった。
でも、どうしてその犯人がちーちゃんなの?!
この子、何の証拠があって…!
すると、
そのライバルの女の子がちーちゃんにハッキリと言った!
「貴女が今朝、陸上部の部室から出てくるところを見た!って言う生徒がいるのよ!!」
「は……??今朝?部室に!??あたしが!??」
ちーちゃんはきょとんとした表情をしている。
どうやら身に覚えがないみたい。
でもその女の子は譲らず、なおもちーちゃんに食い下がった!
「そうよ!!昨日部室に鍵をかけたのはこのワタクシ…。そして今日、テストが終わって部室の鍵を開けたのもこのワタクシ……。だから!嫌がらせしたのは貴女以外考えられないのよ!!!」
その子の声が教室中に響き渡る中、
ちーちゃんは釈然としない顔で言ってのけた。
「……ちょっと。それ、誰かにそう吹き込まれただけじゃないの?」
「なっ!!貴女、まだシラを切るつもりなの?!!信じられないわ!!」
「だってあたし、朝は部室になんか行ってないし。それに、」
と、ちーちゃんが何か言おうとすると、
「証拠もあるのよ!!!これを見なさい!!」
と言って、
その子はバンッ!と一冊のノートを机の上に叩きつけた!!
ん?!
なんだろう?
ノート……?
「これが何だっていうの…?」
はぁ~と、ちーちゃんが大きなため息をつく。
「なっ!!!なんていう態度なの?!!これをよく見なさいよ!!!このノートは、職員室に有る鍵を借用した人の名前を記載する時のノートよ!!見なさいッ!!今日の日付のところに、【7:40 二ノ宮千枝】とあるでしょっ!!!これが物的証拠よ!!!」
指差された箇所を覗き見ると……。
これって………。