不良リーダーの懸命なる愛
覚悟
「じょう…けん……?!」
“条件” って、まさか!!
「へ~?忘れちゃったんだぁ??」
すると、首元がギュッと圧迫される!!
く、苦しい……!!
笹原さんの細身の体型からは想像しがたい力!
半分首を絞めている状態で、苦痛が増す!!
だけど、私は声をふりしぼって笹原さんに訴えた!
「わ……忘れて……ない……!忘れる……わけな…い…!!」
「そうなんだぁ~?じゃあ、なんで里菜との契約守らなかったのかな? “条件のまなかったら鳴瀬さんのお友達、傷つく。” ……って、里菜言ったハズだけどぉ?」
「じょ…けんって……、霧島く…に嫌われ……ること……でしょ……?!」
「そうだよ?ちゃんと覚えてるんじゃない。」
「……わたし…は、確かに…霧島くんに、“嫌い” だと…は、嘘でも……言えなかっ……た。だっ……て、ほんと……に……好き…だからっ!」
「ーーっ!!」
「それに……こんな卑怯……なやり方………する人に、……負けたく………なかった…から……!」
「なっ!!」
「もん…く……が、ある……なら………わたし…に……そうやっ……て、来れば…いいでしょっ!!」
息が続かない!!
でも!!
「こ、これ……い…じょう………たいせつな……っ人たちを………きずつける……の……は、ゆる…さない…っ。」
「へ~。随分と身勝手なのねぇ?鳴瀬さんって~。だけど…………………………っアンタに里菜と理人の仲をジャマする権利なんてないんだよッ!!!!」
!!?
笹原さんの豹変ぶりに背筋が凍った!
「アンタが悪いんでしょ!!!アンタが里菜から理人を取り上げなければ、こんなことにはならなかったのにっっ!!!!!全部アンタのせいよ!!!」
「……っ。苦し…い…!」
「里菜はアンタの何倍も苦しんだの!!!!だからこれくらいじゃ足らないんだよ!!!!」
と、笹原さんが叫ぶと同時に、
私を勢いよく突き飛ばした!!
「ーーッ!!ごほっ、ごほっ!」
息がうまく吸えない!
咳が止まらない!!
地面に座り込んでいると、笹原さん含め6人の女子が私を取り囲んだ!
「ハイ、そっちの腕持って~!」
「ラジャー!」
すると、後ろにいた二人の女の子が私の腕を片方ずつ掴んで身動きをとれなくさせた!!
ちょっと!
何なの!?
そう言いたくても、さっきまで首を絞められてたせいで声どころか息さえ絶え絶え。
でも、凄く嫌な感じがする!
このままじゃ危ないかも!!
気づくと笹原さんは一本の太い角材を持って私を見据えていた!!
!!!!!
「理人は本当に帰ったんでしょうね?」
え……?
「バッチシ!バレないよ、絶対!!」
「ねえ、ねえ!早くやろうよ~!」
この人達っ!!
「じゃあ、まずは里菜からねぇ。いきなりホームラン打つかもダケどぉ、打席はまだまだあるからみんな安心して?」
アハハハハ!!
……………。
「……………れば。」
その時、
私はかすれた声で言葉を発した。
「はぁ~い、聞こえませぇ~ん。なんて言ったのかなぁ?」
「早く…やれば。」
「ーー!!!」
「霧島く…に、嫌われてもい…なら、……っやればいい!」
恐怖は勇気に。
怒りは覚悟に。
痛みなんか、堪えてやる!!
「ふふっ。……そんなに殴られたいんならぁ~、お望みどおり、やってあげるよぉ?」
笹原さんの声は穏やかそうに聞こえるが、
彼女の怒りは膨れ上がって今にも爆発寸前なのが全身から滲み出ている!!
今にも角材で私を殴り殺そうとする雰囲気で…!
覚悟はある。
そう決意した!
でもやっぱり、ある人の名を呼んでしまう自分がそこにいた…。
「霧島く……、」
助けてッ!!!
“条件” って、まさか!!
「へ~?忘れちゃったんだぁ??」
すると、首元がギュッと圧迫される!!
く、苦しい……!!
笹原さんの細身の体型からは想像しがたい力!
半分首を絞めている状態で、苦痛が増す!!
だけど、私は声をふりしぼって笹原さんに訴えた!
「わ……忘れて……ない……!忘れる……わけな…い…!!」
「そうなんだぁ~?じゃあ、なんで里菜との契約守らなかったのかな? “条件のまなかったら鳴瀬さんのお友達、傷つく。” ……って、里菜言ったハズだけどぉ?」
「じょ…けんって……、霧島く…に嫌われ……ること……でしょ……?!」
「そうだよ?ちゃんと覚えてるんじゃない。」
「……わたし…は、確かに…霧島くんに、“嫌い” だと…は、嘘でも……言えなかっ……た。だっ……て、ほんと……に……好き…だからっ!」
「ーーっ!!」
「それに……こんな卑怯……なやり方………する人に、……負けたく………なかった…から……!」
「なっ!!」
「もん…く……が、ある……なら………わたし…に……そうやっ……て、来れば…いいでしょっ!!」
息が続かない!!
でも!!
「こ、これ……い…じょう………たいせつな……っ人たちを………きずつける……の……は、ゆる…さない…っ。」
「へ~。随分と身勝手なのねぇ?鳴瀬さんって~。だけど…………………………っアンタに里菜と理人の仲をジャマする権利なんてないんだよッ!!!!」
!!?
笹原さんの豹変ぶりに背筋が凍った!
「アンタが悪いんでしょ!!!アンタが里菜から理人を取り上げなければ、こんなことにはならなかったのにっっ!!!!!全部アンタのせいよ!!!」
「……っ。苦し…い…!」
「里菜はアンタの何倍も苦しんだの!!!!だからこれくらいじゃ足らないんだよ!!!!」
と、笹原さんが叫ぶと同時に、
私を勢いよく突き飛ばした!!
「ーーッ!!ごほっ、ごほっ!」
息がうまく吸えない!
咳が止まらない!!
地面に座り込んでいると、笹原さん含め6人の女子が私を取り囲んだ!
「ハイ、そっちの腕持って~!」
「ラジャー!」
すると、後ろにいた二人の女の子が私の腕を片方ずつ掴んで身動きをとれなくさせた!!
ちょっと!
何なの!?
そう言いたくても、さっきまで首を絞められてたせいで声どころか息さえ絶え絶え。
でも、凄く嫌な感じがする!
このままじゃ危ないかも!!
気づくと笹原さんは一本の太い角材を持って私を見据えていた!!
!!!!!
「理人は本当に帰ったんでしょうね?」
え……?
「バッチシ!バレないよ、絶対!!」
「ねえ、ねえ!早くやろうよ~!」
この人達っ!!
「じゃあ、まずは里菜からねぇ。いきなりホームラン打つかもダケどぉ、打席はまだまだあるからみんな安心して?」
アハハハハ!!
……………。
「……………れば。」
その時、
私はかすれた声で言葉を発した。
「はぁ~い、聞こえませぇ~ん。なんて言ったのかなぁ?」
「早く…やれば。」
「ーー!!!」
「霧島く…に、嫌われてもい…なら、……っやればいい!」
恐怖は勇気に。
怒りは覚悟に。
痛みなんか、堪えてやる!!
「ふふっ。……そんなに殴られたいんならぁ~、お望みどおり、やってあげるよぉ?」
笹原さんの声は穏やかそうに聞こえるが、
彼女の怒りは膨れ上がって今にも爆発寸前なのが全身から滲み出ている!!
今にも角材で私を殴り殺そうとする雰囲気で…!
覚悟はある。
そう決意した!
でもやっぱり、ある人の名を呼んでしまう自分がそこにいた…。
「霧島く……、」
助けてッ!!!