不良リーダーの懸命なる愛
第十三章
族
霧島くんにお姫様抱っこされながら到着した場所は、学校の正門だった。
な、何これ!!
凄い人の数!!!
ブォンブォン!!
と爆音をひびかせていたのは、数十台のバイクの音だった!!
しかも、全員女性!?
「あれは、この地域一帯を占めてる族のオンナか…?なんでうちの高校なんか……。」
上から降ってくる霧島くんの声に私は疑問を抱いた。
「え…?ゾクって何ですか??」
「ん?あぁ。 “暴走族” の略語。そんであそこにいる奴等が、レディースって言って、まぁ …“女暴走族” みたいなもんだな。」
「え!!?ぼ、暴走族!!?」
私はしばらく呆然としてしまった……。
まさか、暴走族がこんなところに押し寄せてくるなんて!!
すると先頭にいる女性が拡声機を持った!
『笹原里菜!!!それと笹原といつもツルんでるオンナども!!!サッサとツラ見せなっ!!!じゃねぇと、てめぇらの淫乱写真、ココでばら撒くよ!!…サッサと姿見せなッッ!!!!!』
ひいぃぃ!!!
す、凄い迫力っ!!
さっきの霧島くんの一喝も相当凄かったけど、
こちらも勝るとも劣らない気迫だった!
どうやらあの女性がリーダーみたい……?
周りの生徒も唖然としていて、校舎の窓からはまだ帰っていない生徒達が顔を出して見ている。
すると直ぐに笹原さんとさっき一緒にいた仲間の女の子達が出てきて、その人の前へと佇む。
「な、なんですかぁ~?里菜たちが何か…」
「てめぇら、しらばっくれてんじゃねぇよ!!!!よくもウチの妹をやってくれたな!!?」
「へ……??な、なんのことか、里菜わからなぁ…」
「とぼけてんじゃねぇよ!!!てめぇらがウチの妹をボコったンダロ!!?」
え!?
「マジ…かよ。」
霧島くんも驚きを隠せないみたいで、
彼を仰ぎ見ると瞬きひとつせずに事の成り行きを見守っていた。
「妹さん……ですかぁ?!し、知らないですよ〜!!そんな…」
「四日前の夜ダヨ!!笹原!てめぇを含めて三人!!ウチの中学生の妹を殴ったんダロ!!?」
「ちゅ…中学生……。っ!!ま、ま、まさか!!!」
笹原さんの様子が明らかにおかしくなった…。
「ちょっ、ちょっと待ってよ!!アレは向こうからぶつかってきたワケだし!!そ、それに、里菜は殴ってなんかないわよ!!!ただ邪魔だから押しただけで…!」
「はぁ?!こっちは顔に殴られた後が残ってんダヨ!!妹に特徴訊いて調べたら、笹原!!てめぇだったんダヨ!!!!」
「ちょっと!!ま、待って下さい!!その “殴った” とすれば、この二人のどちらかよ!!!り、里菜は全くの潔白だから!!」
と、笹原さんが後ろにいた仲間の女の子二人を指差した!
「ふ〜ん、コイツら二人がウチの大事な妹をやったんだな?!覚悟はできてんだろぉな!!?あぁ”!?」
すると二人の女の子は取り乱すように急に騒ぎ出した!
「何言ってんの、里菜!!アタシら何もしてないジャン!!!」
「そうだよ!!!その中学生ともめてたのは明らかに里菜ダケだったジャン!!なんでアタシらのせいにすんの?!!」
すると笹原さんはその二人を睨み返す。
「ちょっと!!里菜は関係ないってば!!!相手が “殴られた” って言ってるんだから、アンタ達が殴ったんでしょ〜?!里菜、知らないしぃ。」
「はぁ!?ちょっと里菜?アタシらに罪なすりつけんの!!?冗談じゃないよ!!!信じらんないっ!!!」
「そうだよ!!いつも里菜のワガママにつきあってきたけど、今回は自分がやったコトには責任持ちなよ!!!」
なんだか、内紛が始まったみたい……?!
50メートル先の私達の耳にまでも届く声は、
校舎で聞いている生徒たちにも届くわけで……。
「聞こえた?笹原さん達ってやっぱり “リンチ” やってたんだよ!」
「じゃあ、あの陰湿ないじめの噂もマジなわけ?!」
「めっちゃ恐くね?笹原達、普段は猫かぶってたのは俺、なんとなく気づいてたけどさ、まさかDV女だったとはな!」
ザワザワとこちらも騒がしくなっていた。
と、そこへ!
思いもよらぬ人達がやって来た!
な、何これ!!
凄い人の数!!!
ブォンブォン!!
と爆音をひびかせていたのは、数十台のバイクの音だった!!
しかも、全員女性!?
「あれは、この地域一帯を占めてる族のオンナか…?なんでうちの高校なんか……。」
上から降ってくる霧島くんの声に私は疑問を抱いた。
「え…?ゾクって何ですか??」
「ん?あぁ。 “暴走族” の略語。そんであそこにいる奴等が、レディースって言って、まぁ …“女暴走族” みたいなもんだな。」
「え!!?ぼ、暴走族!!?」
私はしばらく呆然としてしまった……。
まさか、暴走族がこんなところに押し寄せてくるなんて!!
すると先頭にいる女性が拡声機を持った!
『笹原里菜!!!それと笹原といつもツルんでるオンナども!!!サッサとツラ見せなっ!!!じゃねぇと、てめぇらの淫乱写真、ココでばら撒くよ!!…サッサと姿見せなッッ!!!!!』
ひいぃぃ!!!
す、凄い迫力っ!!
さっきの霧島くんの一喝も相当凄かったけど、
こちらも勝るとも劣らない気迫だった!
どうやらあの女性がリーダーみたい……?
周りの生徒も唖然としていて、校舎の窓からはまだ帰っていない生徒達が顔を出して見ている。
すると直ぐに笹原さんとさっき一緒にいた仲間の女の子達が出てきて、その人の前へと佇む。
「な、なんですかぁ~?里菜たちが何か…」
「てめぇら、しらばっくれてんじゃねぇよ!!!!よくもウチの妹をやってくれたな!!?」
「へ……??な、なんのことか、里菜わからなぁ…」
「とぼけてんじゃねぇよ!!!てめぇらがウチの妹をボコったンダロ!!?」
え!?
「マジ…かよ。」
霧島くんも驚きを隠せないみたいで、
彼を仰ぎ見ると瞬きひとつせずに事の成り行きを見守っていた。
「妹さん……ですかぁ?!し、知らないですよ〜!!そんな…」
「四日前の夜ダヨ!!笹原!てめぇを含めて三人!!ウチの中学生の妹を殴ったんダロ!!?」
「ちゅ…中学生……。っ!!ま、ま、まさか!!!」
笹原さんの様子が明らかにおかしくなった…。
「ちょっ、ちょっと待ってよ!!アレは向こうからぶつかってきたワケだし!!そ、それに、里菜は殴ってなんかないわよ!!!ただ邪魔だから押しただけで…!」
「はぁ?!こっちは顔に殴られた後が残ってんダヨ!!妹に特徴訊いて調べたら、笹原!!てめぇだったんダヨ!!!!」
「ちょっと!!ま、待って下さい!!その “殴った” とすれば、この二人のどちらかよ!!!り、里菜は全くの潔白だから!!」
と、笹原さんが後ろにいた仲間の女の子二人を指差した!
「ふ〜ん、コイツら二人がウチの大事な妹をやったんだな?!覚悟はできてんだろぉな!!?あぁ”!?」
すると二人の女の子は取り乱すように急に騒ぎ出した!
「何言ってんの、里菜!!アタシら何もしてないジャン!!!」
「そうだよ!!!その中学生ともめてたのは明らかに里菜ダケだったジャン!!なんでアタシらのせいにすんの?!!」
すると笹原さんはその二人を睨み返す。
「ちょっと!!里菜は関係ないってば!!!相手が “殴られた” って言ってるんだから、アンタ達が殴ったんでしょ〜?!里菜、知らないしぃ。」
「はぁ!?ちょっと里菜?アタシらに罪なすりつけんの!!?冗談じゃないよ!!!信じらんないっ!!!」
「そうだよ!!いつも里菜のワガママにつきあってきたけど、今回は自分がやったコトには責任持ちなよ!!!」
なんだか、内紛が始まったみたい……?!
50メートル先の私達の耳にまでも届く声は、
校舎で聞いている生徒たちにも届くわけで……。
「聞こえた?笹原さん達ってやっぱり “リンチ” やってたんだよ!」
「じゃあ、あの陰湿ないじめの噂もマジなわけ?!」
「めっちゃ恐くね?笹原達、普段は猫かぶってたのは俺、なんとなく気づいてたけどさ、まさかDV女だったとはな!」
ザワザワとこちらも騒がしくなっていた。
と、そこへ!
思いもよらぬ人達がやって来た!