不良リーダーの懸命なる愛
王子と姫
長い授業を終えてやっとお昼休み!!
「ちーちゃん、唯ちゃん。今日はどこで食べる?」
「そうだな~!せっかくだからまた中庭行く!?咲希の “霧島王子物語” 、まだ途中じゃん!?早く続きを聞きたいし!」
とちーちゃんが目を輝かせた!
すると唯ちゃんも……。
「そうだね!咲希ちゃんが霧島くんにどういう風に告白されたか、まだ途中だよね!詳しく知りたい!!」
とノリノリだった。
そ、そうだった!
二人への報告がだいぶ遅くなってしまったので、
霧島くんとのこれまでの事をひとつひとつ話していたのだ!
告白のところはもちろん、
霧島くんが前から私を好きでいてくれたこと、
別れを告げられた時のこと、
でもそれは全て私のためだったこと。
話のタネは尽きず、順序だてて説明していたのだった!
「それにしても霧島王子物語って…!ちーちゃん、童話じゃないんだよ?そ、それにさ、話してると私の方が、その、かなり恥ずかしくて……!!」
そう!
だって!!
どうしても通らなければいけない道がある!!
それは……………、
「だぁって前回の話さ、 “キス” するのかぁ~~~っ!?…………ってところで終わっちゃったじゃん!!?キスのところでさ!!気になるよおぉーー!!!咲希ぃ~~!!」
「だ!だからちーちゃんは声が大きいって…!!」
「でも千枝ちゃん!咲希ちゃんが顔を赤らめてる……って事はだよ!?その確率はかなり高いんじゃないかな!!?」
ちょっと!!
唯ちゃん余計なこと言わないで~!!
「咲希ぃーー!!!霧島王子とついに結ばれたんだねえぇ!!お母さんは嬉しいよおぉぉ!!」
ち、ちーちゃんが涙目になってる!!
「ちーちゃん最近、少し涙もろくなってない!?大丈夫!?何かあったの!?」
「だって~!あのパツキン女と咲希が死闘をくりひろげてたなんてさぁ!あたし知らなかったからさぁ!!それを思うと泣けてくんのよおぉぉ~~!」
そ、そっか。
そういうことだったのか!
なんだか心配かけちゃって、逆に申し訳ないな。
すると唯ちゃんが何か思い出したように話し出した!
「そういえば、笹原さん達。噂によると停学処分みたいよ?」
「え!?停学…処分!?」
知らなかったよ……。
まさかそんな罰を受けてたとは!!
確かに笹原さん達、あの騒動以来、全然見かけないなとは思ってたけど…。
「そうなの唯ちゃん!?パツキン女どもは処分されたの!!?」
と、ちーちゃんが目を血走らせて唯ちゃんに近づく!
「う、うん!そうみたい…!停学処分は全員ではなかったとは思うんだけど、どちらにしても謹慎処分は免れなかったみたい。」
「そうなんだ…。結構重い処分だよね?」
「まぁ、あんだけ騒ぎ起こしたら謹慎は間違いないよね~。しかもうちの校長、かなりの潔癖みたいだからさ!そういう………なんていうのかな。不純異性交遊??っていうの?特に風俗なんてもってのほかでしょうよ!」
「でも笹原さん達が風俗店を出入りしてる証拠も今はまだ無いみたいだし、本人達は否定してるみたいだから退学処分にはならなかったみたいだけどね。」
そっか…。
正直、私は笹原さん達のこれからの動向も気になっていた。
仲間割れしてることは知ってるから、
もう霧島くんを追い回すこともないはず。
でも唯ちゃんが詳しく説明してくれたおかげで、胸の中のモヤモヤが少し晴れた気がした。
「ま、どちらにしろタチが悪いし!当たり前の処分だと思うけどね、あたしは。」
と、ちーちゃんが鼻息荒くしてこの話を締めくくった!
「なにがタチ悪ぃの?」
え……?
振り返ると霧島くんの姿がっ!!
「そんなにタチが悪かったのか?」
と、霧島くんがニヤリと口角を上げて後ろからちーちゃんに質問する!
「はぁ!?アンタ何にもわかってな……………って!!き、き、霧島王子!!!?」
ちーちゃんも振り返ると、目を大きく開いて後ずさりしてしまった……!
唯ちゃんも霧島くんの姿を見て、呆然として動かなくなっている!
「ハハハッ!やっぱ面白れぇ!」
「霧島くん、学校来てたの!?」
「まぁな。連絡しなくて悪かった。今朝熱がやっと下がってきてさ、んで早く咲希に会いたくて来た。」
え!!?
今朝!?
それってまだ休んでた方がいいんじゃ!?
「霧島王子!咲希をランチに誘いに来たんですね!?」
「え?あぁ、まぁそんなとこだな。俺まだ何も買ってねぇけど。」
「では、遠慮せず咲希をさらって下さい!…咲希!霧島王子とランチ、一緒に楽しんでおいでっ!!!あたしらのことは気にしないで!!さぁ!!行きなっ!」
「え!ちょっと!?ちーちゃん!!?」
「お。サンキュー。んじゃ遠慮なく。」
「わゎ!ちょっと待ってよ、霧島くん!!!」
「待たない。王子が姫をかっさらうのは童話の話じゃテッパンだろ?なんか俺、王子らしいし?」
「だ、だからって、ここで、おおお姫様抱っこしないで下さい!」
「あ!まだ敬語なおってねぇな?…みてろよ、咲希?」
ひいぃ!!
意地悪な笑顔100%!!?
「咲希ぃ〜〜!!ガンバ!!」
「咲希ちゃん、しっかり〜!」
しっかりもなにも、
誰か助けて〜〜!!
「ちーちゃん、唯ちゃん。今日はどこで食べる?」
「そうだな~!せっかくだからまた中庭行く!?咲希の “霧島王子物語” 、まだ途中じゃん!?早く続きを聞きたいし!」
とちーちゃんが目を輝かせた!
すると唯ちゃんも……。
「そうだね!咲希ちゃんが霧島くんにどういう風に告白されたか、まだ途中だよね!詳しく知りたい!!」
とノリノリだった。
そ、そうだった!
二人への報告がだいぶ遅くなってしまったので、
霧島くんとのこれまでの事をひとつひとつ話していたのだ!
告白のところはもちろん、
霧島くんが前から私を好きでいてくれたこと、
別れを告げられた時のこと、
でもそれは全て私のためだったこと。
話のタネは尽きず、順序だてて説明していたのだった!
「それにしても霧島王子物語って…!ちーちゃん、童話じゃないんだよ?そ、それにさ、話してると私の方が、その、かなり恥ずかしくて……!!」
そう!
だって!!
どうしても通らなければいけない道がある!!
それは……………、
「だぁって前回の話さ、 “キス” するのかぁ~~~っ!?…………ってところで終わっちゃったじゃん!!?キスのところでさ!!気になるよおぉーー!!!咲希ぃ~~!!」
「だ!だからちーちゃんは声が大きいって…!!」
「でも千枝ちゃん!咲希ちゃんが顔を赤らめてる……って事はだよ!?その確率はかなり高いんじゃないかな!!?」
ちょっと!!
唯ちゃん余計なこと言わないで~!!
「咲希ぃーー!!!霧島王子とついに結ばれたんだねえぇ!!お母さんは嬉しいよおぉぉ!!」
ち、ちーちゃんが涙目になってる!!
「ちーちゃん最近、少し涙もろくなってない!?大丈夫!?何かあったの!?」
「だって~!あのパツキン女と咲希が死闘をくりひろげてたなんてさぁ!あたし知らなかったからさぁ!!それを思うと泣けてくんのよおぉぉ~~!」
そ、そっか。
そういうことだったのか!
なんだか心配かけちゃって、逆に申し訳ないな。
すると唯ちゃんが何か思い出したように話し出した!
「そういえば、笹原さん達。噂によると停学処分みたいよ?」
「え!?停学…処分!?」
知らなかったよ……。
まさかそんな罰を受けてたとは!!
確かに笹原さん達、あの騒動以来、全然見かけないなとは思ってたけど…。
「そうなの唯ちゃん!?パツキン女どもは処分されたの!!?」
と、ちーちゃんが目を血走らせて唯ちゃんに近づく!
「う、うん!そうみたい…!停学処分は全員ではなかったとは思うんだけど、どちらにしても謹慎処分は免れなかったみたい。」
「そうなんだ…。結構重い処分だよね?」
「まぁ、あんだけ騒ぎ起こしたら謹慎は間違いないよね~。しかもうちの校長、かなりの潔癖みたいだからさ!そういう………なんていうのかな。不純異性交遊??っていうの?特に風俗なんてもってのほかでしょうよ!」
「でも笹原さん達が風俗店を出入りしてる証拠も今はまだ無いみたいだし、本人達は否定してるみたいだから退学処分にはならなかったみたいだけどね。」
そっか…。
正直、私は笹原さん達のこれからの動向も気になっていた。
仲間割れしてることは知ってるから、
もう霧島くんを追い回すこともないはず。
でも唯ちゃんが詳しく説明してくれたおかげで、胸の中のモヤモヤが少し晴れた気がした。
「ま、どちらにしろタチが悪いし!当たり前の処分だと思うけどね、あたしは。」
と、ちーちゃんが鼻息荒くしてこの話を締めくくった!
「なにがタチ悪ぃの?」
え……?
振り返ると霧島くんの姿がっ!!
「そんなにタチが悪かったのか?」
と、霧島くんがニヤリと口角を上げて後ろからちーちゃんに質問する!
「はぁ!?アンタ何にもわかってな……………って!!き、き、霧島王子!!!?」
ちーちゃんも振り返ると、目を大きく開いて後ずさりしてしまった……!
唯ちゃんも霧島くんの姿を見て、呆然として動かなくなっている!
「ハハハッ!やっぱ面白れぇ!」
「霧島くん、学校来てたの!?」
「まぁな。連絡しなくて悪かった。今朝熱がやっと下がってきてさ、んで早く咲希に会いたくて来た。」
え!!?
今朝!?
それってまだ休んでた方がいいんじゃ!?
「霧島王子!咲希をランチに誘いに来たんですね!?」
「え?あぁ、まぁそんなとこだな。俺まだ何も買ってねぇけど。」
「では、遠慮せず咲希をさらって下さい!…咲希!霧島王子とランチ、一緒に楽しんでおいでっ!!!あたしらのことは気にしないで!!さぁ!!行きなっ!」
「え!ちょっと!?ちーちゃん!!?」
「お。サンキュー。んじゃ遠慮なく。」
「わゎ!ちょっと待ってよ、霧島くん!!!」
「待たない。王子が姫をかっさらうのは童話の話じゃテッパンだろ?なんか俺、王子らしいし?」
「だ、だからって、ここで、おおお姫様抱っこしないで下さい!」
「あ!まだ敬語なおってねぇな?…みてろよ、咲希?」
ひいぃ!!
意地悪な笑顔100%!!?
「咲希ぃ〜〜!!ガンバ!!」
「咲希ちゃん、しっかり〜!」
しっかりもなにも、
誰か助けて〜〜!!