不良リーダーの懸命なる愛
「俺たち今財布落としちまってよ~、金が無くて困ってるんだゎ!」

「そうそう!…痛い目に合いたくなけりゃ~さっさと金渡しなっ!」


暗がりの方で、一人のサラリーマンが三人のヤンキーに絡まれていた。

「オヤジ狩りか。いまどき流行んねぇーな。あのオッサンどうすんだろ。」

俺はタコのテッペンからその様子を見ることにした。

「…………。」

「オイ!聞いてんのかっ!?痛い目みたくなけりゃ~金を渡せよ!!」

「………はは。」

「っ!?何が可笑しい!?マジでやられてぇみてぇダナ!?あぁ?!!」

「いや、すまないね。ただ、誰だかわからない人に、私はお金を貸すつもりは一切無いよ?」

え!!!あのオッサン、正気か!!?

するとヤンキーが戦闘態勢に入った!

おいおい!確実にヤられるぞ?!
なに考えてンダ?!

「っのヤロウ!!」

一人のヤンキーがオッサンめがけて一撃を放つ!!

が。


パシッ!


!!!


ヤンキーの一撃をなんなく手で受け止めた!!
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