不良リーダーの懸命なる愛
仕方ねぇな。

このオッサンの道楽に付き合ってやるか。



それから俺とオッサンの会う機会がちょくちょく増えていった。

この公園に限るけど。


なんでだろうな。


このオッサンは違う気がする。

俺が知ってる奴らとは違う。


そんなある日のことだった。

「オッサンさ、もしもスゲェ信じてた奴に裏切られたらどうする?」

「どうしたんだ?やけに急な話だな。」


なんか今日は、オッサンの意見を聞きたくなった。


「べつに……。なんとなくだよ。」

「そうか。何かあったのか?」

「…………。」


ヤベェな。


その言葉を正直待ってた自分がいた。
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