不良リーダーの懸命なる愛
驚愕
「蓮、来たぞ。なんだよ、俺に用って。」
「あっ!!理人さん!!」
「「「チーーーッス!!!」」」
!!?
へ?!
なにごと!!?
それまでダラダラとくつろいでいた先輩たちが、
横一列にきれいに並んでお辞儀をしていた!!
頭を垂れるその先には……
え!!!
霧島くん!!?
「ウソ!霧島くん!??な、なんで??」
と、唯ちゃんも突然の霧島くんの登場に驚いて固まってしまった……!
私と唯ちゃんは開いた口が塞がらない状態!
なんで?!
なんで霧島くんが先輩に挨拶されてるの!?
さっぱりわけがわからなくて、そのまま見守ることにした。
不良の先輩が元気よく霧島くんに答えていた。
「ハイッ!あの、こいつらが昨日、理人さんに大変世話になったそうで!!」
他の数人の不良の先輩がまた深々と頭を下げる。
「べつに世話してねーよ。ただ、これで荒高のヤローどもと縁が切れただろ。」
「ハ、ハイ!!理人さんのスケダチのおかげッス!」
「感謝してもしきれねー!!」
な、なんだか、
凄いことになってるなぁ…。
不良の上下関係に年齢は関係ないのかな?
と、ふと疑問に思ってしまう。
「蓮!!お前もダチが大切なら、危ねぇ橋渡らせんなっ!!そもそも、てめぇが荒高の野郎に喧嘩ふっかけたのが始まりなんだよ!!!それをわかってんのか!!?」
ひぃい!!!
図書室にこだまする霧島くんのド迫力ある声に肩をすくめてしまった…!!
「も、申し訳ねぇッス!以後気をつけます!!」
「……で。お前らはここで何をやってる。」
「そうなんです!実は理人さんに、そのお礼をしたくて!!この後、緑ヶ丘高のオンナと、合コンのセッティングをしてあって!」
「そう、そう!イイオンナけっこういるんで、理人さんに礼を尽くしたいので、よければ是非!参加を!!」
こ、これは、
“接待”というもの…なの…か…な??
不良のあいだでも、接待は存在するんだ!
なるほど。
「悪ぃが、俺は行かねー。お前らだけで楽しんでこいよ。」
え?
お礼の接待を断った?
「そ…そうスカ……。」
しょぼ〜んとうなだれる先輩たち。
断られたのが余程ショックだったらしい……。
「べつに礼なんていらねーよ。当たり前のことをしたまでだ。だから、そんな気ぃ使うなよ。」
「「「り、理人さん……!!」」」
不良の先輩全員が、霧島くんを憧れの眼差しで見ている!
す、凄いっ!!
接待を断るだけでなく、
その後のフォローも忘れないとはっ!!
霧島くんって、凄く人情があるんだ!
「わかったら、早く行けよ。」
そして、
「「「失礼しますっ!!」」」
と、また一礼して、
それから先輩たちは立ち去っていった。
なんか嵐が急に過ぎ去った感じだな……。
他の生徒も一部始終見ていたのか、目を丸くして霧島くんを見ていた。
「はぁ〜!一時はどうなるかと思ったけど、とりあえず良かったね…!」
唯ちゃんがホッと息をつく。
「うん。そうだね!………あ!唯ちゃん、受付お願い!私、あの先輩たちの居た所、後片付けしてくる!」
見ればまだそこには、お菓子の袋やら飲みかけのジュースやらで……。
あそこの一帯だけが別次元だった。
私はさっそくゴミ袋と布巾を持って、片付け始めた!
わ〜…
凄く散らかってるよ……。
でも、ひとつひとつ片付けていかないと!
“よし!” と気合いを入れてとりかかる。
すると私の隣で誰かの手がのびてきた。
…………え?
見ると私の右隣に霧島くんが立っている!!!
そして、散らかった雑誌に手を伸ばして、何冊もの雑誌を積み重ねていく…!
え?
え??
な、何してるんだろう???
私が思わず彼に見入っていると…、
「お……俺も…片付けるから。」
……。
………え?
ええぇぇーーーーー!!?
声に出したら地球全体に轟くんじゃないかと思われるくらい、
心の中で私は叫んでしまった!!!
なぜ!!?
なぜ不良の霧島くんが掃除をっっ!??
思考回路が停止ししてしまうくらい、彼の行動は私には衝撃だった……!!!
「あっ!!理人さん!!」
「「「チーーーッス!!!」」」
!!?
へ?!
なにごと!!?
それまでダラダラとくつろいでいた先輩たちが、
横一列にきれいに並んでお辞儀をしていた!!
頭を垂れるその先には……
え!!!
霧島くん!!?
「ウソ!霧島くん!??な、なんで??」
と、唯ちゃんも突然の霧島くんの登場に驚いて固まってしまった……!
私と唯ちゃんは開いた口が塞がらない状態!
なんで?!
なんで霧島くんが先輩に挨拶されてるの!?
さっぱりわけがわからなくて、そのまま見守ることにした。
不良の先輩が元気よく霧島くんに答えていた。
「ハイッ!あの、こいつらが昨日、理人さんに大変世話になったそうで!!」
他の数人の不良の先輩がまた深々と頭を下げる。
「べつに世話してねーよ。ただ、これで荒高のヤローどもと縁が切れただろ。」
「ハ、ハイ!!理人さんのスケダチのおかげッス!」
「感謝してもしきれねー!!」
な、なんだか、
凄いことになってるなぁ…。
不良の上下関係に年齢は関係ないのかな?
と、ふと疑問に思ってしまう。
「蓮!!お前もダチが大切なら、危ねぇ橋渡らせんなっ!!そもそも、てめぇが荒高の野郎に喧嘩ふっかけたのが始まりなんだよ!!!それをわかってんのか!!?」
ひぃい!!!
図書室にこだまする霧島くんのド迫力ある声に肩をすくめてしまった…!!
「も、申し訳ねぇッス!以後気をつけます!!」
「……で。お前らはここで何をやってる。」
「そうなんです!実は理人さんに、そのお礼をしたくて!!この後、緑ヶ丘高のオンナと、合コンのセッティングをしてあって!」
「そう、そう!イイオンナけっこういるんで、理人さんに礼を尽くしたいので、よければ是非!参加を!!」
こ、これは、
“接待”というもの…なの…か…な??
不良のあいだでも、接待は存在するんだ!
なるほど。
「悪ぃが、俺は行かねー。お前らだけで楽しんでこいよ。」
え?
お礼の接待を断った?
「そ…そうスカ……。」
しょぼ〜んとうなだれる先輩たち。
断られたのが余程ショックだったらしい……。
「べつに礼なんていらねーよ。当たり前のことをしたまでだ。だから、そんな気ぃ使うなよ。」
「「「り、理人さん……!!」」」
不良の先輩全員が、霧島くんを憧れの眼差しで見ている!
す、凄いっ!!
接待を断るだけでなく、
その後のフォローも忘れないとはっ!!
霧島くんって、凄く人情があるんだ!
「わかったら、早く行けよ。」
そして、
「「「失礼しますっ!!」」」
と、また一礼して、
それから先輩たちは立ち去っていった。
なんか嵐が急に過ぎ去った感じだな……。
他の生徒も一部始終見ていたのか、目を丸くして霧島くんを見ていた。
「はぁ〜!一時はどうなるかと思ったけど、とりあえず良かったね…!」
唯ちゃんがホッと息をつく。
「うん。そうだね!………あ!唯ちゃん、受付お願い!私、あの先輩たちの居た所、後片付けしてくる!」
見ればまだそこには、お菓子の袋やら飲みかけのジュースやらで……。
あそこの一帯だけが別次元だった。
私はさっそくゴミ袋と布巾を持って、片付け始めた!
わ〜…
凄く散らかってるよ……。
でも、ひとつひとつ片付けていかないと!
“よし!” と気合いを入れてとりかかる。
すると私の隣で誰かの手がのびてきた。
…………え?
見ると私の右隣に霧島くんが立っている!!!
そして、散らかった雑誌に手を伸ばして、何冊もの雑誌を積み重ねていく…!
え?
え??
な、何してるんだろう???
私が思わず彼に見入っていると…、
「お……俺も…片付けるから。」
……。
………え?
ええぇぇーーーーー!!?
声に出したら地球全体に轟くんじゃないかと思われるくらい、
心の中で私は叫んでしまった!!!
なぜ!!?
なぜ不良の霧島くんが掃除をっっ!??
思考回路が停止ししてしまうくらい、彼の行動は私には衝撃だった……!!!