不良リーダーの懸命なる愛
すると咲希が俺の側に来る。

「り、理人。ごめんね?あの、私も見ちゃったの、それ。…で、でもね!?みんなも綺麗だね!って褒めてたんだよ?ね!ヤスさん!」


むっ。またヤスに振ってる。


最近、咲希とヤスは仲が良い。

「え?!あ、あぁ。そ、そうなんだ、理人。鳴瀬さんの言うとおりだ。」

「ふ~ん。……なんか面白くねぇ。」

俺はスタスタとその場から離れた。

と、すぐに俺を追いかける足音が!

「り、理人!ちょっと待って?あの、笑っちゃったこと怒ってるの?!ごめんね!もうしないから……っ!!」

俺は振り返ると、咲希を強く抱きしめた!

「り、理人……?」

「そんなんで怒るかよ。俺が面白くねぇって言ったのは、その…………。」

あぁ~!また咲希に気を遣わせてどうすんだよ!!

「どうしたの?具合でも悪いの??」

心配そうな咲希が、俺の腕の中で俺を真っ直ぐに見てくる!


!!!


あぁ~~~もう知らねぇ!!
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