不良リーダーの懸命なる愛
「理ひ……ッ!!」

俺は突き上げてくる衝動のまま、咲希に深く口づける!!

「ん!……ッ!!」

「咲希……。」

「ひゃっ!待っ……!!」

「もっと触れたい。」

「え!!!ヤッ!……ぁ……ッッ!!!!」



と、そこへ。


ピー…ガラガラ……

《…1年7組の霧島理人くんと柊准平くん!至急職員室に来なさい!……》


はぁ!!?

俺!?

「り、理人!呼ばれてるよ?」

と、咲希が制服の乱れをなおし始めたっ!


あ!!


~~ちくしょう!!またかよ、邪魔者め!

俺と咲希の甘い時間を返せ!!

「理人さぁ~ん、呼ばれてるよ~?」

「っるせぇー!てめぇもだろ、准平!ったく。なんなんだよ?」

「二人とも。思い当たるフシがあるんじゃねぇのか?」

とヤスに言われる。


あ………。


掃除当番。


「准平、お前掃除当番だろ?!」

「あ!そうそう!そういえば理人さんも同じ場所でさぁ、ヨシミに “呼んでこい!” って言われてて、そのまま忘れてた!」

「バカ野郎!!!サッサと片づけるぞ!!!」

あっ!!でも咲希が男と二人きりになっちまうっ!!!

「理人、早く行ってこいよ。ヨシミ今頃カンカンだぞ?」

「理人、いってらっしゃい!」


なんだよ。二人して!


「理人さ~ん!俺と仲良くヨシミのもとへ一緒に行こうぜ~♪」

「なっ!!気持ち悪ぃ!!離れろよ、准平!!!」
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