不良リーダーの懸命なる愛
報告
今は一時間目の体育の時間。
種目はバスケで、男子と女子は別々のコートで試合をしていた。
女子でも4チームに分かれて、試合をしていて、私のいるチームは休憩中。
ちーちゃんと唯ちゃんも同じチームのため、三人で試合を見つつ、今朝のことを話していた…。
ちなみにあの後、すぐに先生が来てSHRが始まったから、霧島くんとはそれ以上の会話はなかった。
「そ、そんなことがあったんだ……!」
何も知らない唯ちゃんが、ちーちゃんから今朝の一件を事細かに教えてもらい、目を丸くしていた!
それもそうだよね…。
インパクトがありすぎたよ、朝の出来事は。
「そっかぁ。だからクラスの雰囲気がいつもと違う感じがしたんだ…。教室入ったら、みんな口数少なかったから。」
と、苦笑いしている唯ちゃん。
「あの女子の群れには正直まいったよ!おかげで揉みくちゃにされたから、ワイシャツの袖部分がしわくちゃになったし!!」
ちーちゃんの怒りはまだ収まらないらしく、プクーと頬を膨らませていた。
「確かに霧島くんの取り巻きの女の子、大勢いるもんね。」
「そうそう!しかも今日はその中でもけっこう “ディープ” な女子がいたのよ!!」
あぁ〜、と唯ちゃんが納得していた。
「ディープ?何が深いの??」
話の内容にあまりついていけず、質問する。
「咲希ちゃんはよく知らないんだっけ?あのね、霧島くんの謂わば ファンクラブみたいなものがうちの学校は勿論、他校にもあるの。」
「そうそう!で、その中でも特に霧島くんにかなり心酔して、けっこうイッちゃってる女子がいるわけ!」
心酔!?
イッテる!?
な、なんだか凄い人達がいるんだな〜……。
しみじみと霧島くんの人気さを学ぶ。
「だから、咲希に前々から言っておこうと思ってたんだけど、霧島くんのことをちゃんと知っておかないと、大変なことになるってわけ!」
「そうだね……。咲希ちゃんはそんなこと無いと思うけど…。例えば霧島くんのことを悪く言って、ファンの子の耳に入ったりしたら、嫌がらせされたりすることもあるから….…。中学の時、そういう陰湿ないじめとかけっこう多かったからね。」
唯ちゃんが神妙に忠告してくれた…。
「そうだったんだ…。それはやり過ぎだよね。少なからず霧島くんがこの事を知っても、いい気持ちにはならないよね…、きっと。」
私は、霧島理人という人柄は全くといっていいほどよくわからないけれど、なんとなくそんな気がした。
ちーちゃんも、ウンウンと頷いてくれる。
「まあ、そうだわね!追っかけの子達が勝手にやってるだけで、当然だけど霧島くんに非は無いんだよね。はぁ〜、それにしても今日初めて霧島くんとしゃべっちゃったよ!!あんなに近くで見たの初めてだったな〜!やっぱりカッコイイ!!!」
ちーちゃん…。
またしても目がハートになってるのは気のせいでしょうか…。
そうだ!
かっこいいと云えば、
「そういえばちーちゃんも今朝かっこよかったんだよ、唯ちゃん!文句を言ってきた女の子達に、堂々と言い返してて!!私、尊敬しちゃった!」
私はちーちゃんの勇ましさを、唯ちゃんに興奮ぎみに話す。
するとちーちゃんは、
あ!と呟いてから私を見ると…。
「咲希。そういえばあんた、そんな事よりももっと大事なお知らせがあるでしょっ?」
と、肩に手をのせられ、ちーちゃんがにやりと笑った…!
え?
お知らせ??
種目はバスケで、男子と女子は別々のコートで試合をしていた。
女子でも4チームに分かれて、試合をしていて、私のいるチームは休憩中。
ちーちゃんと唯ちゃんも同じチームのため、三人で試合を見つつ、今朝のことを話していた…。
ちなみにあの後、すぐに先生が来てSHRが始まったから、霧島くんとはそれ以上の会話はなかった。
「そ、そんなことがあったんだ……!」
何も知らない唯ちゃんが、ちーちゃんから今朝の一件を事細かに教えてもらい、目を丸くしていた!
それもそうだよね…。
インパクトがありすぎたよ、朝の出来事は。
「そっかぁ。だからクラスの雰囲気がいつもと違う感じがしたんだ…。教室入ったら、みんな口数少なかったから。」
と、苦笑いしている唯ちゃん。
「あの女子の群れには正直まいったよ!おかげで揉みくちゃにされたから、ワイシャツの袖部分がしわくちゃになったし!!」
ちーちゃんの怒りはまだ収まらないらしく、プクーと頬を膨らませていた。
「確かに霧島くんの取り巻きの女の子、大勢いるもんね。」
「そうそう!しかも今日はその中でもけっこう “ディープ” な女子がいたのよ!!」
あぁ〜、と唯ちゃんが納得していた。
「ディープ?何が深いの??」
話の内容にあまりついていけず、質問する。
「咲希ちゃんはよく知らないんだっけ?あのね、霧島くんの謂わば ファンクラブみたいなものがうちの学校は勿論、他校にもあるの。」
「そうそう!で、その中でも特に霧島くんにかなり心酔して、けっこうイッちゃってる女子がいるわけ!」
心酔!?
イッテる!?
な、なんだか凄い人達がいるんだな〜……。
しみじみと霧島くんの人気さを学ぶ。
「だから、咲希に前々から言っておこうと思ってたんだけど、霧島くんのことをちゃんと知っておかないと、大変なことになるってわけ!」
「そうだね……。咲希ちゃんはそんなこと無いと思うけど…。例えば霧島くんのことを悪く言って、ファンの子の耳に入ったりしたら、嫌がらせされたりすることもあるから….…。中学の時、そういう陰湿ないじめとかけっこう多かったからね。」
唯ちゃんが神妙に忠告してくれた…。
「そうだったんだ…。それはやり過ぎだよね。少なからず霧島くんがこの事を知っても、いい気持ちにはならないよね…、きっと。」
私は、霧島理人という人柄は全くといっていいほどよくわからないけれど、なんとなくそんな気がした。
ちーちゃんも、ウンウンと頷いてくれる。
「まあ、そうだわね!追っかけの子達が勝手にやってるだけで、当然だけど霧島くんに非は無いんだよね。はぁ〜、それにしても今日初めて霧島くんとしゃべっちゃったよ!!あんなに近くで見たの初めてだったな〜!やっぱりカッコイイ!!!」
ちーちゃん…。
またしても目がハートになってるのは気のせいでしょうか…。
そうだ!
かっこいいと云えば、
「そういえばちーちゃんも今朝かっこよかったんだよ、唯ちゃん!文句を言ってきた女の子達に、堂々と言い返してて!!私、尊敬しちゃった!」
私はちーちゃんの勇ましさを、唯ちゃんに興奮ぎみに話す。
するとちーちゃんは、
あ!と呟いてから私を見ると…。
「咲希。そういえばあんた、そんな事よりももっと大事なお知らせがあるでしょっ?」
と、肩に手をのせられ、ちーちゃんがにやりと笑った…!
え?
お知らせ??