不良リーダーの懸命なる愛
雷鳴
するとその時!
ピカッと外で閃光がはしった!と思った次の瞬間。
ドーーーーーーーン!!!
「キャアアーー!!!」
「鳴瀬?!」
私は手で耳を塞ぎ、その場にしゃがみこんでしまった!!
か、雷!!!?
しかも、ものすごく近かった!!!
外では、バリバリ!と雷鳴が聞こえてくる!!!
シャレにならないよ!
ど、どうしよう!?
怖いっ!!!!
ドーーーーーーーン!!!!
「キャアアァーー!!!」
建物の中にいるとはいえ、
幼い頃に近くで落雷した嫌な経験があって、それがフラッシュバックしてしまって今にも頭上に雷が落ちてくるのではないかと不安でたまらない!!
どうしようっ!
震えが止まらないっっ!!
霧島くんがいるのに、迷惑をかけてしまうっ!!!
ドーーーーーーーン!!!
「っっつ!!!!」
私は必死に歯を食いしばって、恐怖に耐える!
こ、これ以上、
霧島くんに迷惑をかけてはダメだ……!!
そう思ったとき、ふわっと温かいものが私を包む。
え……?
気づくと私は霧島くんの腕の中にいたっ!!
き、ききき霧島くん……?!!
え?え??
なんで!??
どうしちゃったの!!??
さっきまでは雷でパニックになっていたが、
今度は霧島くんに抱きしめられているこの状況にパニックになっていた……!!
「鳴瀬……、大丈夫だから。大丈夫。」
そう言って、私の背中を優しくポンポンッと叩いてくれた。
まるで赤児をあやすような、優しい仕草で……。
私の頭には、霧島くんが着ていたブレザーが被せられてて、
そのお陰で雷の光が視界に入らず、また雷鳴もかすかだけど遮断されたような気がした。
霧島くん…。
その優しく温かな気遣いに胸がいっぱいになってきた!
早く帰りたいだろうに!
私の悲鳴うるさかっただろうに!
それなのに……。
すると霧島くんが優しく私に囁きかけた。
「雷じゃなくって、俺の心臓の音聞いててみ……?今びっくりするぐらい、スゲー心拍数上がってるから!」
それから霧島くんは、
“面白いから聞いてみ?”と言って目を細めて笑ってみせた。
霧島くんの心臓の音…?
トクッ、トクッ、トクッ、
あ、本当だ。けっこう早い…。
私はしばらくの間、目を瞑って霧島くんの心音を聞いていた………。
その間、霧島くんはずっと背中を優しく叩いてくれていた。
時折聞こえてくる雷鳴も、その度に霧島くんが、
「大丈夫。俺がついてる…。」
と囁いてくれて、
私を安心させてくれた…。
そうして何分たっただろうか。
雷は通りすぎて、かわりに雨音が聞こえてきた。
「……もう、平気みたいだな。…鳴瀬、立てるか?」
…………。
「……鳴瀬?」
ハッ!!
そ、そうだった!!
私いま、きききき霧島くんに抱きしめられてっ…!!
自分を落ち着かせることに集中してたのと、すっかり安心しきっていたため、忘れてたけど……、
この状況!
めちゃくちゃ恥ずかしいっ!!
「は、はい!あの、大丈夫、です……。」
カアアアッと顔が熱くなる!
情けない姿をさらしちゃったよ!!!
どどどどうしよう!
霧島くんの顔が見れないっ!!
そんな私の心情を知ってか知らずか、霧島くんが私の身体を支えながらそっと立たせてくれた。
「雨、すげー降ってきたな。」
あ!!!そういえば傘!!
今まですっかり頭からぬけてたけれど、私バイトに行くのにそろそろ帰らないと遅刻しちゃう!!
「き!霧島くん!あの…さっきは本当にありがとう!落ち着かせてくれて……、霧島くんがいてくれて助かりました…!感謝してます!」
と私は素直な気持ちを伝える。
「そっか。ならいいけど……その……鳴瀬に……気安く触っちまって悪かった。」
ハッ!
また霧島くんに気をつかわせてしまっているっ!!
「そ、そんなことっ!!私を助けるためにしてくれた事ですし!それに、あの、すごく安心しました!本当ですっ!嘘なんかじゃありません!霧島くんに誓いますっ!!」
そんな私を見て、霧島くんは呆気にとられていた…。
そして、
「ハハハ!……そっか。なら良かった…。」
え…?
き、霧島くんが笑ってる!!?
「つーか鳴瀬、必死すぎ!ハハハッ」
声をあげて笑ってらっしゃっる!!
は、初めて見た……!!
微笑んだ顔は何回か近くでみたことはあったけど……、
声出して笑ってる姿は初めてだよ!!
私はその弾ける霧島くんの笑顔からしばらく目が離せなかった……。
ピカッと外で閃光がはしった!と思った次の瞬間。
ドーーーーーーーン!!!
「キャアアーー!!!」
「鳴瀬?!」
私は手で耳を塞ぎ、その場にしゃがみこんでしまった!!
か、雷!!!?
しかも、ものすごく近かった!!!
外では、バリバリ!と雷鳴が聞こえてくる!!!
シャレにならないよ!
ど、どうしよう!?
怖いっ!!!!
ドーーーーーーーン!!!!
「キャアアァーー!!!」
建物の中にいるとはいえ、
幼い頃に近くで落雷した嫌な経験があって、それがフラッシュバックしてしまって今にも頭上に雷が落ちてくるのではないかと不安でたまらない!!
どうしようっ!
震えが止まらないっっ!!
霧島くんがいるのに、迷惑をかけてしまうっ!!!
ドーーーーーーーン!!!
「っっつ!!!!」
私は必死に歯を食いしばって、恐怖に耐える!
こ、これ以上、
霧島くんに迷惑をかけてはダメだ……!!
そう思ったとき、ふわっと温かいものが私を包む。
え……?
気づくと私は霧島くんの腕の中にいたっ!!
き、ききき霧島くん……?!!
え?え??
なんで!??
どうしちゃったの!!??
さっきまでは雷でパニックになっていたが、
今度は霧島くんに抱きしめられているこの状況にパニックになっていた……!!
「鳴瀬……、大丈夫だから。大丈夫。」
そう言って、私の背中を優しくポンポンッと叩いてくれた。
まるで赤児をあやすような、優しい仕草で……。
私の頭には、霧島くんが着ていたブレザーが被せられてて、
そのお陰で雷の光が視界に入らず、また雷鳴もかすかだけど遮断されたような気がした。
霧島くん…。
その優しく温かな気遣いに胸がいっぱいになってきた!
早く帰りたいだろうに!
私の悲鳴うるさかっただろうに!
それなのに……。
すると霧島くんが優しく私に囁きかけた。
「雷じゃなくって、俺の心臓の音聞いててみ……?今びっくりするぐらい、スゲー心拍数上がってるから!」
それから霧島くんは、
“面白いから聞いてみ?”と言って目を細めて笑ってみせた。
霧島くんの心臓の音…?
トクッ、トクッ、トクッ、
あ、本当だ。けっこう早い…。
私はしばらくの間、目を瞑って霧島くんの心音を聞いていた………。
その間、霧島くんはずっと背中を優しく叩いてくれていた。
時折聞こえてくる雷鳴も、その度に霧島くんが、
「大丈夫。俺がついてる…。」
と囁いてくれて、
私を安心させてくれた…。
そうして何分たっただろうか。
雷は通りすぎて、かわりに雨音が聞こえてきた。
「……もう、平気みたいだな。…鳴瀬、立てるか?」
…………。
「……鳴瀬?」
ハッ!!
そ、そうだった!!
私いま、きききき霧島くんに抱きしめられてっ…!!
自分を落ち着かせることに集中してたのと、すっかり安心しきっていたため、忘れてたけど……、
この状況!
めちゃくちゃ恥ずかしいっ!!
「は、はい!あの、大丈夫、です……。」
カアアアッと顔が熱くなる!
情けない姿をさらしちゃったよ!!!
どどどどうしよう!
霧島くんの顔が見れないっ!!
そんな私の心情を知ってか知らずか、霧島くんが私の身体を支えながらそっと立たせてくれた。
「雨、すげー降ってきたな。」
あ!!!そういえば傘!!
今まですっかり頭からぬけてたけれど、私バイトに行くのにそろそろ帰らないと遅刻しちゃう!!
「き!霧島くん!あの…さっきは本当にありがとう!落ち着かせてくれて……、霧島くんがいてくれて助かりました…!感謝してます!」
と私は素直な気持ちを伝える。
「そっか。ならいいけど……その……鳴瀬に……気安く触っちまって悪かった。」
ハッ!
また霧島くんに気をつかわせてしまっているっ!!
「そ、そんなことっ!!私を助けるためにしてくれた事ですし!それに、あの、すごく安心しました!本当ですっ!嘘なんかじゃありません!霧島くんに誓いますっ!!」
そんな私を見て、霧島くんは呆気にとられていた…。
そして、
「ハハハ!……そっか。なら良かった…。」
え…?
き、霧島くんが笑ってる!!?
「つーか鳴瀬、必死すぎ!ハハハッ」
声をあげて笑ってらっしゃっる!!
は、初めて見た……!!
微笑んだ顔は何回か近くでみたことはあったけど……、
声出して笑ってる姿は初めてだよ!!
私はその弾ける霧島くんの笑顔からしばらく目が離せなかった……。