不良リーダーの懸命なる愛
第四章
祝い
先生の車で無事に家まで送ってもらい、車を見送ると私は急いで家へと駆け込んだ!
「ただいま!」
リビングにはお母さんと涼太が居た!
「あら、咲希!お帰りなさい。雨すごかったでしょ!?濡れたんじゃない!?…ってあら?そんなことないわね~。」
「あ、えっと、実は………た、たまたま先生が家の近くまで車で乗せてくれて…。た、助かっちゃった!」
「まあ!先生のお名前は?今度改めてお礼を言わないと。」
「あ!でも、私がしつこいくらいお礼を言ったから、大丈夫だよ!それよりさ、」
と私は話題を変えた。
これ以上つっこまれたら、嘘がバレそうだもん。
「お母さん今日早いね?早番だったの?」
「そうなのよ。だから夕飯はお母さんが作ってるから、咲希は気をつけてバイトいってらっしゃい。」
「そうだね、着替えて早く行かないと!」
と、歩を進めようとしたとき思い出した。
霧島くんのブレザー…。
「お母さん、このブレザー洗濯したいんだけど、家でできる?」
「ブレザー?…あら!濡れてるじゃない!まさか傘がわりに使ったの?」
「う、うん…まあ……。」
このブレザーに今日、二度も助けられたんだな……。
一度目は雷の時に霧島くんが私を落ち着かせようとしてくれたとき。
二度目は、どしゃ降りの雨の中、濡れないようにと霧島くんが私の頭に被せてくれたとき。
ついさっきの出来事だったのに、まるで昔のことのように感じてしまう…。
そんな気持ちにひたっていると、
お母さんがブレザーの洗濯表示を見ていた。
「ドライクリーニングだから、普通には洗濯できないわね~…………ってあら?咲希、このブレザー、男物じゃない!??」
「え!!おとこもの!!??」
テレビゲームをやってた涼太が即座に反応する!
「え……そ、そうだけど。事情があって借りちゃったの。だから洗って返したいなと思って!」
「なんで姉ちゃんがおとこからかりるんだよ!!」
涼太が私の側に駆け寄ってきて、なにやら不満気な様子。
「…咲希、お母さん安心しちゃったわ~~!」
へ!?
安心?
「咲希は真面目で家のことばかり考えて行動してるから、自分の時間を持たせてあげられなくって、本当に申し訳ないって思ってたのよ…。だから学校では、青春を謳歌してもらいたい!ってお母さん、そう思ってたのよ!!」
え??何の話??
青春を謳歌って…?
「それがまさに叶ったのねー!お父さんもきっと喜ぶわよ~?」
「ちょっと?話が全くのみこめないんだけど?!」
「姉ちゃん!だれだよ!?そのブレザーおとこ!!」
「涼太は何をそんなに怒ってるのよ?」
「べ、べつにおこってないよ!おこってないけど……~~っアタマにくるの!」
それ……怒ってるんじゃん。
「さ~てと、じゃあ今日は赤飯に変更しましょっか♪」
え!?
なぜ赤飯!??
「姉ちゃん!ブレザーおとこがまた言いよってきても、シカトするんだぞ!?」
「ちょっとタンマ!!全然わけわからない!!とにかくそのブレザー、洗濯したいんだけどクリーニングに出し」
「お父さん……!咲希の想いが成就するように、見守っててくださいね…。」
「姉ちゃん!そいつのとくちょうを教えてよ!姉ちゃんにふさわしいおとこか、僕がみるから!」
あーーもう!誰か私の話をちゃんと聞いてよ!!
話の収拾がつかないので、
私は部屋へ行き、着替えを済ませて雨の中、傘をさして急いでバイトに向かった。
「ただいま!」
リビングにはお母さんと涼太が居た!
「あら、咲希!お帰りなさい。雨すごかったでしょ!?濡れたんじゃない!?…ってあら?そんなことないわね~。」
「あ、えっと、実は………た、たまたま先生が家の近くまで車で乗せてくれて…。た、助かっちゃった!」
「まあ!先生のお名前は?今度改めてお礼を言わないと。」
「あ!でも、私がしつこいくらいお礼を言ったから、大丈夫だよ!それよりさ、」
と私は話題を変えた。
これ以上つっこまれたら、嘘がバレそうだもん。
「お母さん今日早いね?早番だったの?」
「そうなのよ。だから夕飯はお母さんが作ってるから、咲希は気をつけてバイトいってらっしゃい。」
「そうだね、着替えて早く行かないと!」
と、歩を進めようとしたとき思い出した。
霧島くんのブレザー…。
「お母さん、このブレザー洗濯したいんだけど、家でできる?」
「ブレザー?…あら!濡れてるじゃない!まさか傘がわりに使ったの?」
「う、うん…まあ……。」
このブレザーに今日、二度も助けられたんだな……。
一度目は雷の時に霧島くんが私を落ち着かせようとしてくれたとき。
二度目は、どしゃ降りの雨の中、濡れないようにと霧島くんが私の頭に被せてくれたとき。
ついさっきの出来事だったのに、まるで昔のことのように感じてしまう…。
そんな気持ちにひたっていると、
お母さんがブレザーの洗濯表示を見ていた。
「ドライクリーニングだから、普通には洗濯できないわね~…………ってあら?咲希、このブレザー、男物じゃない!??」
「え!!おとこもの!!??」
テレビゲームをやってた涼太が即座に反応する!
「え……そ、そうだけど。事情があって借りちゃったの。だから洗って返したいなと思って!」
「なんで姉ちゃんがおとこからかりるんだよ!!」
涼太が私の側に駆け寄ってきて、なにやら不満気な様子。
「…咲希、お母さん安心しちゃったわ~~!」
へ!?
安心?
「咲希は真面目で家のことばかり考えて行動してるから、自分の時間を持たせてあげられなくって、本当に申し訳ないって思ってたのよ…。だから学校では、青春を謳歌してもらいたい!ってお母さん、そう思ってたのよ!!」
え??何の話??
青春を謳歌って…?
「それがまさに叶ったのねー!お父さんもきっと喜ぶわよ~?」
「ちょっと?話が全くのみこめないんだけど?!」
「姉ちゃん!だれだよ!?そのブレザーおとこ!!」
「涼太は何をそんなに怒ってるのよ?」
「べ、べつにおこってないよ!おこってないけど……~~っアタマにくるの!」
それ……怒ってるんじゃん。
「さ~てと、じゃあ今日は赤飯に変更しましょっか♪」
え!?
なぜ赤飯!??
「姉ちゃん!ブレザーおとこがまた言いよってきても、シカトするんだぞ!?」
「ちょっとタンマ!!全然わけわからない!!とにかくそのブレザー、洗濯したいんだけどクリーニングに出し」
「お父さん……!咲希の想いが成就するように、見守っててくださいね…。」
「姉ちゃん!そいつのとくちょうを教えてよ!姉ちゃんにふさわしいおとこか、僕がみるから!」
あーーもう!誰か私の話をちゃんと聞いてよ!!
話の収拾がつかないので、
私は部屋へ行き、着替えを済ませて雨の中、傘をさして急いでバイトに向かった。