不良リーダーの懸命なる愛
逆鱗
それからあっという間に放課後…。
いつものように唯ちゃんと図書委員の仕事の作業として、始めに図書室の掃除をしていた。
開放したばかりなので、生徒は居なくて、唯ちゃんと二人で棚や机の水拭き、床の掃き掃除をしている。
今日はなんだか時間が過ぎるのが早かったなぁ~。
今日は一日中ちーちゃんと唯ちゃんに霧島くんとの質問ぜめにあい、
それを一々丁寧に説明していた私。
気がついたらもう放課後だもんな~。
早いよね、時が経つのは。
二人とも終始、盛り上がっていて、
ちーちゃんは時々発狂していた。
ちーちゃん大丈夫かな?
あの調子で部活行って…。
興奮して鼻血出なければいいけど。
こちらが心配になるくらい、ちーちゃんの勢いは凄くて、私が逆に冷静になってしまうくらいだった……!
唯ちゃんはというと…。
「霧島くんがそんなにロマンチストだったなんて!うふふ!」
と、今現在でも独り言が止まらないようで…。
「唯ちゃん、霧島くんってそんなにロマンチストかな!?私にはよくわからなかったけど…?」
「でも咲希ちゃんも、ドキ!としたときがあったって言ってたじゃない!『咲希の頼みでも、俺は譲らないから…』だっけ!?きゃあ~!」
「え!?いや、名前では呼ばれてないよ!?」
「女子の胸キュンポイントわかってるんだね、霧島くんって!」
唯ちゃんはこの通り、
妄想の世界へと入ってしまっていて、なかなか出てきてくれない…。
そんな時だった。
「えぇー!?なんで俺が!!」
急にドアの向こうから、大きな声が聞こえてきた!
なんだろ!?
唯ちゃんもびっくりしたようで、ピタッと掃除の手が止まった。
「仕方ないでしょっ!自業自得!」
「だからってこんな日に!なぁ、ヨシミちゃんお願いっ!!今日これから大事な用があんだよ!!」
「先生といいなさい!先生と!」
するとガチャリと図書室のドアが開いた!
えっ!!准平くん!!?
「なぁ~んで図書室の掃除なんかしなきゃいけねんだよ~!!」
「柊(ひいらぎ)くんが掃除当番を毎回サボっているからでしょっ!!」
先生にピシャリと言われている。
こ、
これは私、
見つかったらマズイよね!!?
嫌な汗が出てくる……!!
咄嗟に私は受付のカウンターの下に隠れた!
気づかれてしまったら絡まれてしまうっっ!!
どうしよ………?!
「さ!貴方は今すぐ窓拭きをすること!!いいわね!?」
「ちょっと待ってよ、ヨシミちゃん!今日だけは勘弁して!明日やるから!!」
「駄目よ!柊くんのサボリ癖を治さないとっ!」
私はそぉ~っと顔だけだして、先生と准平くんの攻防を見守る……。
「そんなに早く帰りたいなら、早く掃除して帰ること!!いいわねっ!!?あ、図書委員さん!」
すると、近くにいた唯ちゃんがハイッ!と返事をする姿が見えた。
「悪いんだけど、柊くんの窓拭き、終わるまで監視しててもらえないかしら?本当は私が見ていたいんだけど、この後すぐに職員会議があるのよ…。お願いできる?」
「え…。あ、はい!分かりました…。」
唯ちゃんが一瞬困惑した表情を見せたけど、
すぐに気を取り直し、快く引き受けていた!
そ、そんなあ……。
准平くんの監視をするの!?
多分、一筋縄じゃいかない気がする……。
“お願いね!”と先生は私たちに准平くんを任せて、図書室を出て行ってしまった……。
もうこれは…
隠れてはいられない…よね?!
ある程度覚悟をかためて、私は立ち上がった!
「キミ、図書委員?おねがい!!見逃してっっ!!」
と准平くんは唯ちゃんに向かって両手を合わせて何やら必死に説得している。
「え!?で、でも…」
「おねがい!!ね!?」
「だ…だけど……、」
だ、だめだ!
唯ちゃんが准平くんの勢いに押されている!
助けなきゃっ!
意を決して私は二人のもとへ歩み寄った。
いつものように唯ちゃんと図書委員の仕事の作業として、始めに図書室の掃除をしていた。
開放したばかりなので、生徒は居なくて、唯ちゃんと二人で棚や机の水拭き、床の掃き掃除をしている。
今日はなんだか時間が過ぎるのが早かったなぁ~。
今日は一日中ちーちゃんと唯ちゃんに霧島くんとの質問ぜめにあい、
それを一々丁寧に説明していた私。
気がついたらもう放課後だもんな~。
早いよね、時が経つのは。
二人とも終始、盛り上がっていて、
ちーちゃんは時々発狂していた。
ちーちゃん大丈夫かな?
あの調子で部活行って…。
興奮して鼻血出なければいいけど。
こちらが心配になるくらい、ちーちゃんの勢いは凄くて、私が逆に冷静になってしまうくらいだった……!
唯ちゃんはというと…。
「霧島くんがそんなにロマンチストだったなんて!うふふ!」
と、今現在でも独り言が止まらないようで…。
「唯ちゃん、霧島くんってそんなにロマンチストかな!?私にはよくわからなかったけど…?」
「でも咲希ちゃんも、ドキ!としたときがあったって言ってたじゃない!『咲希の頼みでも、俺は譲らないから…』だっけ!?きゃあ~!」
「え!?いや、名前では呼ばれてないよ!?」
「女子の胸キュンポイントわかってるんだね、霧島くんって!」
唯ちゃんはこの通り、
妄想の世界へと入ってしまっていて、なかなか出てきてくれない…。
そんな時だった。
「えぇー!?なんで俺が!!」
急にドアの向こうから、大きな声が聞こえてきた!
なんだろ!?
唯ちゃんもびっくりしたようで、ピタッと掃除の手が止まった。
「仕方ないでしょっ!自業自得!」
「だからってこんな日に!なぁ、ヨシミちゃんお願いっ!!今日これから大事な用があんだよ!!」
「先生といいなさい!先生と!」
するとガチャリと図書室のドアが開いた!
えっ!!准平くん!!?
「なぁ~んで図書室の掃除なんかしなきゃいけねんだよ~!!」
「柊(ひいらぎ)くんが掃除当番を毎回サボっているからでしょっ!!」
先生にピシャリと言われている。
こ、
これは私、
見つかったらマズイよね!!?
嫌な汗が出てくる……!!
咄嗟に私は受付のカウンターの下に隠れた!
気づかれてしまったら絡まれてしまうっっ!!
どうしよ………?!
「さ!貴方は今すぐ窓拭きをすること!!いいわね!?」
「ちょっと待ってよ、ヨシミちゃん!今日だけは勘弁して!明日やるから!!」
「駄目よ!柊くんのサボリ癖を治さないとっ!」
私はそぉ~っと顔だけだして、先生と准平くんの攻防を見守る……。
「そんなに早く帰りたいなら、早く掃除して帰ること!!いいわねっ!!?あ、図書委員さん!」
すると、近くにいた唯ちゃんがハイッ!と返事をする姿が見えた。
「悪いんだけど、柊くんの窓拭き、終わるまで監視しててもらえないかしら?本当は私が見ていたいんだけど、この後すぐに職員会議があるのよ…。お願いできる?」
「え…。あ、はい!分かりました…。」
唯ちゃんが一瞬困惑した表情を見せたけど、
すぐに気を取り直し、快く引き受けていた!
そ、そんなあ……。
准平くんの監視をするの!?
多分、一筋縄じゃいかない気がする……。
“お願いね!”と先生は私たちに准平くんを任せて、図書室を出て行ってしまった……。
もうこれは…
隠れてはいられない…よね?!
ある程度覚悟をかためて、私は立ち上がった!
「キミ、図書委員?おねがい!!見逃してっっ!!」
と准平くんは唯ちゃんに向かって両手を合わせて何やら必死に説得している。
「え!?で、でも…」
「おねがい!!ね!?」
「だ…だけど……、」
だ、だめだ!
唯ちゃんが准平くんの勢いに押されている!
助けなきゃっ!
意を決して私は二人のもとへ歩み寄った。