不良リーダーの懸命なる愛
チャンス
話に夢中になって、霧島くん一人に掃除されちゃってたことを忘れるなんて………!
私のバカッ!!
自分を責めながら急いで霧島くんの元へ向かった。
あ!いた!
ワイシャツの袖をたくし上げて、
黙々と作業をしてる霧島くんが見えた!
不意に窓を見ると、
霧島くんが通ったと思われる窓たちがピカピカになっていた!!
こ、これは……!!
すごく綺麗になってる!!
それにしても作業早くないっ!?
いったいどんな技を使えばこんなに早く………。
ハッ!
いけない!
手伝い、手伝い!!
「霧島くんっ!」
すると霧島くんはパッとこっちを向いた!
額には汗が光っている。
「鳴瀬?どうした?」
「霧島くん、私も掃除やりますっ!!」
と、袖をまくった。
「受付やらなくていいのか?」
「今は大丈夫です!だから私にも手伝いをさせて下さい。」
すると霧島くんは、
「さっき鳴瀬に言ったろ?これは昨日鳴瀬に迷惑かけた詫びだ。だから気にしなくていい。」
う~ん……そうきたかぁ。
「じ、じゃあ、私は霧島くんに助けていただいたお礼をします!だから手伝っていいですよね?」
霧島くんはしばらく私を見て固まってしまった。
それからフッと笑みをこぼして、
「やっぱ敵わなねぇな……!また負けた。」
と観念してくれたようで、
「わかった、手伝ってくれ。って言っても、あとそこの窓だけだけど。」
と言って、霧島くんはちょっと意地悪そうに笑ってみせる!
「え!?うそっ!!は、早い……!!」
この数を短時間で一人で!?
前もそうだったけど、霧島くんってけっこう作業が早いっていうか、それで綺麗にこなすし!
要領がいいというか!
はぁ~~と感心していると…。
「さてと、じゃあ最後の一枚やろっかなー?」
あ!!
霧島くんが窓の前に立って作業を始めようとしてる!
「わ、私がやります!えっと、雑巾…」
水が入ってるバケツから雑巾を取り出して絞ると、霧島くんの隣に立って作業を開始する!
こ、ここだけはなんとしても私がっ!!
きゅっきゅっきゅっ。
丁寧にかつ、迅速に!
霧島くんに負けじと窓を拭いていく…。
「クククッ、必死になっちゃって。…………………可愛い。」
「へっ?!!」
い、いま“可愛い”って言わなかった!?
私の聞き間違い!!?
突然の発言に手がピタッと止まってしまって、
霧島くんを凝視してしまう!!
そこへ。
「スキあり!」
と霧島くんが、
私の拭いていた箇所を奪って高速で磨きだした!
「え!?ちょ、ちょっと!?何それ、ずるいっ!!」
「お。汚れとれたな。じゃ~お次は……」
「霧島くん!!!」
「ハハハ。」
霧島くんが無邪気に笑っている。
もうっ!
私のこと絶対からかってるんだ!!
「今度こそ私が拭きますからね!?」
少し意地になりつつも、汚れている箇所に手をつけようとすると…。
「いいけど……そこ、デッカイ虫いるけど?」
「ひゃあっっ!!!?」
ポーンと雑巾を投げだして、
反射的に後ろへ下がってしまった!!
「ど、どこ!!?」
と、霧島くんに問いかけるけど、
霧島くんは平然とその箇所を拭いている!!
へ……?
………………あ!!?
「だ、騙したんですか!?」
「まさか。デッカイ虫だと思ったら埃だっただけ。もう平気だから、こっちにおいで?」
「も~~!!私がやるって言ってるのにーーー!!」
「アハハ!……だって鳴瀬、反応が一々可愛くてしょうがねぇんだもん。」
「なっ!!そ、そのテにはもうノリませんよ?!」
雑巾を拾うと霧島くんの隣へ戻って作業を再開する!
「霧島くんは休んでていいので!ここは私にやらせて下さい!」
すると。
「そうはいかねぇよ。」
え?
急に霧島くんの声が急に低くなったような気がする…。
「こんな絶好のチャンス、逃せるかっ!」
え?
チャンス?
窓拭きが、ってこと!?
「俺ずっと前からこうやって鳴瀬としゃべったり、一緒にふざけあったり、笑いあったりしたかった…!その時間を………俺から奪うの?」
ドキン!!
え!?
え!??
ちょ、ちょ、ちょっと待って!!!
なんか霧島くんの顔がなまめかしいというか、
妙に色っぽいんですが!!!
霧島くんは私に目線を合わせるように、少し腰をかがませて真剣な目で私の顔を覗きこんでくる……!!!
そのあまりの真剣さに、目をそらせないでいた!
どどどどどうしようっ!!
な、何て反応したらいいのかわからないよ!!
そそそれに、
か、か、顔が近くて…!!!
私はそのまっすぐな霧島くんの綺麗な瞳に吸い込まれてしまったかのように、
その瞳からそらせなくなってしまった……!
私のバカッ!!
自分を責めながら急いで霧島くんの元へ向かった。
あ!いた!
ワイシャツの袖をたくし上げて、
黙々と作業をしてる霧島くんが見えた!
不意に窓を見ると、
霧島くんが通ったと思われる窓たちがピカピカになっていた!!
こ、これは……!!
すごく綺麗になってる!!
それにしても作業早くないっ!?
いったいどんな技を使えばこんなに早く………。
ハッ!
いけない!
手伝い、手伝い!!
「霧島くんっ!」
すると霧島くんはパッとこっちを向いた!
額には汗が光っている。
「鳴瀬?どうした?」
「霧島くん、私も掃除やりますっ!!」
と、袖をまくった。
「受付やらなくていいのか?」
「今は大丈夫です!だから私にも手伝いをさせて下さい。」
すると霧島くんは、
「さっき鳴瀬に言ったろ?これは昨日鳴瀬に迷惑かけた詫びだ。だから気にしなくていい。」
う~ん……そうきたかぁ。
「じ、じゃあ、私は霧島くんに助けていただいたお礼をします!だから手伝っていいですよね?」
霧島くんはしばらく私を見て固まってしまった。
それからフッと笑みをこぼして、
「やっぱ敵わなねぇな……!また負けた。」
と観念してくれたようで、
「わかった、手伝ってくれ。って言っても、あとそこの窓だけだけど。」
と言って、霧島くんはちょっと意地悪そうに笑ってみせる!
「え!?うそっ!!は、早い……!!」
この数を短時間で一人で!?
前もそうだったけど、霧島くんってけっこう作業が早いっていうか、それで綺麗にこなすし!
要領がいいというか!
はぁ~~と感心していると…。
「さてと、じゃあ最後の一枚やろっかなー?」
あ!!
霧島くんが窓の前に立って作業を始めようとしてる!
「わ、私がやります!えっと、雑巾…」
水が入ってるバケツから雑巾を取り出して絞ると、霧島くんの隣に立って作業を開始する!
こ、ここだけはなんとしても私がっ!!
きゅっきゅっきゅっ。
丁寧にかつ、迅速に!
霧島くんに負けじと窓を拭いていく…。
「クククッ、必死になっちゃって。…………………可愛い。」
「へっ?!!」
い、いま“可愛い”って言わなかった!?
私の聞き間違い!!?
突然の発言に手がピタッと止まってしまって、
霧島くんを凝視してしまう!!
そこへ。
「スキあり!」
と霧島くんが、
私の拭いていた箇所を奪って高速で磨きだした!
「え!?ちょ、ちょっと!?何それ、ずるいっ!!」
「お。汚れとれたな。じゃ~お次は……」
「霧島くん!!!」
「ハハハ。」
霧島くんが無邪気に笑っている。
もうっ!
私のこと絶対からかってるんだ!!
「今度こそ私が拭きますからね!?」
少し意地になりつつも、汚れている箇所に手をつけようとすると…。
「いいけど……そこ、デッカイ虫いるけど?」
「ひゃあっっ!!!?」
ポーンと雑巾を投げだして、
反射的に後ろへ下がってしまった!!
「ど、どこ!!?」
と、霧島くんに問いかけるけど、
霧島くんは平然とその箇所を拭いている!!
へ……?
………………あ!!?
「だ、騙したんですか!?」
「まさか。デッカイ虫だと思ったら埃だっただけ。もう平気だから、こっちにおいで?」
「も~~!!私がやるって言ってるのにーーー!!」
「アハハ!……だって鳴瀬、反応が一々可愛くてしょうがねぇんだもん。」
「なっ!!そ、そのテにはもうノリませんよ?!」
雑巾を拾うと霧島くんの隣へ戻って作業を再開する!
「霧島くんは休んでていいので!ここは私にやらせて下さい!」
すると。
「そうはいかねぇよ。」
え?
急に霧島くんの声が急に低くなったような気がする…。
「こんな絶好のチャンス、逃せるかっ!」
え?
チャンス?
窓拭きが、ってこと!?
「俺ずっと前からこうやって鳴瀬としゃべったり、一緒にふざけあったり、笑いあったりしたかった…!その時間を………俺から奪うの?」
ドキン!!
え!?
え!??
ちょ、ちょ、ちょっと待って!!!
なんか霧島くんの顔がなまめかしいというか、
妙に色っぽいんですが!!!
霧島くんは私に目線を合わせるように、少し腰をかがませて真剣な目で私の顔を覗きこんでくる……!!!
そのあまりの真剣さに、目をそらせないでいた!
どどどどどうしようっ!!
な、何て反応したらいいのかわからないよ!!
そそそれに、
か、か、顔が近くて…!!!
私はそのまっすぐな霧島くんの綺麗な瞳に吸い込まれてしまったかのように、
その瞳からそらせなくなってしまった……!