不良リーダーの懸命なる愛
咲希
ど、どうしよう!
私、霧島くんから目がそらせない!!
なんなんだろう、これ…?
「え、えっと…、あの……私……は………、」
返事をしたいのに、うまく言葉がでてこない!!
息の吸い方もわからなくなってきたよっ!!
その時、
「ん?」
霧島くんが微笑んで私に問いかけてきた!!
わっ!!
こ、これは、
まさしく、
いいいい色気っ!!!
心臓がバクバクしてて、これ以上霧島くんに見つめられたら、私の心臓がもたないよっ!!
完全にパニックになっていた!
するとその時……
「あの……鳴瀬さん?」
「はい!?」
後ろから声が聞こえてきたことによって金縛りのように硬直してた身体がとけて、
思わず返事をしてしまった!
後ろを振り返ると……。
「あの、鳴瀬さんって図書委員だよね?……ちょっと借りたい本が見つからないんだけど、何処にあるかわかるかな…?」
ビシッと七三分けの髪型に、牛乳瓶の底のような眼鏡をかけて、制服もビシッと規定通りの着こなしをしている男子生徒が数メートル先に立っていた。
「あ……は、はい!今行くので少しお待ちをっ!」
そう声をかけて霧島くんに向き直る。
「き、霧島くん……私、呼ばれたのでちょっとだけ抜けますね。」
「…そうか。」
あ……。
霧島くん…一瞬だっだけど少し寂しそうな顔をした……。
『俺ずっと前から、こうやって鳴瀬としゃべったり、一緒にふざけあったり、笑いあったりしたかった』
あんな嬉しいこと言ってくれたのに、
私が恥ずかしがって返事をちゃんと返さないから霧島くんを悲しませている…!!
「き、霧島くん!」
「ん?どした?」
「あの……さっき言ってくれたこと、凄く嬉しかったです!……突然でびっくりしちゃって即答できなかったんですけど、私は……霧島くんがそんな風に思ってくれてたなんて、夢にも思わなかったし……!」
う、上手く答えられてるかな?
いま思ってることを霧島くんに告げる!
「私も霧島くんと同じ気持ちです!な、仲良くして下さい!」
「ーーっ!!」
今度は霧島くんが驚いてるみたいで、
瞬き一つせず、私を見て固まってしまった……!
だって、私と霧島くんじゃ住む世界が違うから……それこそ相対的な立場だし。
だから、まさか霧島くんと、“友達” になれるなんて思いもよらなかった……。
最初は霧島くんのことがもの凄く恐くて、全身が震えたし、
本当のことを言うと、あまり関わりたくなかった。
見るからに…その……不良だし…。
でも霧島くんの相手への気遣いや、仲間思いなところや、本当は凄く人情があって義理堅い人なんだって知ったとき、
いつの間にか霧島くんへの恐怖感も薄れていって………。
今はこの人のことをもっと知りたいと思っている!
「霧島くんと知り合えて良かったです!」
感謝の言葉を述べると、自然と私の顔もほころんだ。
「……………。」
「あ、あの、では、ちょっと行ってきます!」
その時。
「咲希!」
………………え?
声のした方を振り向くと、
霧島くんが優しく微笑んでいて、夕日のせいなのか、顔が真っ赤だった!
そして…。
「残りの掃除の分、残しとくから。俺が全部やっちまったら、咲希怒るだろ?」
え………
名前………
“咲希”って!
そして霧島くんは頭をガシガシと掻いて、
「あ~~……。それと……マジさっきの告白嬉しかった…。咲希、俺のことビビってんの丸わかりだったから……。だから嬉しかったよ。これからよろしくな!」
そして最後には “行ってこい、待ってるから” と言って、
眩しいほどの笑顔で送り出してくれた!
夕日に照らされた霧島くんの姿は、まるで芸術作品のようで、
私は胸の高鳴りをなかなか抑えられなかったんだ……。
私、霧島くんから目がそらせない!!
なんなんだろう、これ…?
「え、えっと…、あの……私……は………、」
返事をしたいのに、うまく言葉がでてこない!!
息の吸い方もわからなくなってきたよっ!!
その時、
「ん?」
霧島くんが微笑んで私に問いかけてきた!!
わっ!!
こ、これは、
まさしく、
いいいい色気っ!!!
心臓がバクバクしてて、これ以上霧島くんに見つめられたら、私の心臓がもたないよっ!!
完全にパニックになっていた!
するとその時……
「あの……鳴瀬さん?」
「はい!?」
後ろから声が聞こえてきたことによって金縛りのように硬直してた身体がとけて、
思わず返事をしてしまった!
後ろを振り返ると……。
「あの、鳴瀬さんって図書委員だよね?……ちょっと借りたい本が見つからないんだけど、何処にあるかわかるかな…?」
ビシッと七三分けの髪型に、牛乳瓶の底のような眼鏡をかけて、制服もビシッと規定通りの着こなしをしている男子生徒が数メートル先に立っていた。
「あ……は、はい!今行くので少しお待ちをっ!」
そう声をかけて霧島くんに向き直る。
「き、霧島くん……私、呼ばれたのでちょっとだけ抜けますね。」
「…そうか。」
あ……。
霧島くん…一瞬だっだけど少し寂しそうな顔をした……。
『俺ずっと前から、こうやって鳴瀬としゃべったり、一緒にふざけあったり、笑いあったりしたかった』
あんな嬉しいこと言ってくれたのに、
私が恥ずかしがって返事をちゃんと返さないから霧島くんを悲しませている…!!
「き、霧島くん!」
「ん?どした?」
「あの……さっき言ってくれたこと、凄く嬉しかったです!……突然でびっくりしちゃって即答できなかったんですけど、私は……霧島くんがそんな風に思ってくれてたなんて、夢にも思わなかったし……!」
う、上手く答えられてるかな?
いま思ってることを霧島くんに告げる!
「私も霧島くんと同じ気持ちです!な、仲良くして下さい!」
「ーーっ!!」
今度は霧島くんが驚いてるみたいで、
瞬き一つせず、私を見て固まってしまった……!
だって、私と霧島くんじゃ住む世界が違うから……それこそ相対的な立場だし。
だから、まさか霧島くんと、“友達” になれるなんて思いもよらなかった……。
最初は霧島くんのことがもの凄く恐くて、全身が震えたし、
本当のことを言うと、あまり関わりたくなかった。
見るからに…その……不良だし…。
でも霧島くんの相手への気遣いや、仲間思いなところや、本当は凄く人情があって義理堅い人なんだって知ったとき、
いつの間にか霧島くんへの恐怖感も薄れていって………。
今はこの人のことをもっと知りたいと思っている!
「霧島くんと知り合えて良かったです!」
感謝の言葉を述べると、自然と私の顔もほころんだ。
「……………。」
「あ、あの、では、ちょっと行ってきます!」
その時。
「咲希!」
………………え?
声のした方を振り向くと、
霧島くんが優しく微笑んでいて、夕日のせいなのか、顔が真っ赤だった!
そして…。
「残りの掃除の分、残しとくから。俺が全部やっちまったら、咲希怒るだろ?」
え………
名前………
“咲希”って!
そして霧島くんは頭をガシガシと掻いて、
「あ~~……。それと……マジさっきの告白嬉しかった…。咲希、俺のことビビってんの丸わかりだったから……。だから嬉しかったよ。これからよろしくな!」
そして最後には “行ってこい、待ってるから” と言って、
眩しいほどの笑顔で送り出してくれた!
夕日に照らされた霧島くんの姿は、まるで芸術作品のようで、
私は胸の高鳴りをなかなか抑えられなかったんだ……。