不良リーダーの懸命なる愛
着信
「はぁ~~。もう一回やり直したい……。時間を戻せたらな……。」
沈んだ気持ちをリフレッシュするためにお風呂に入ったけど、
全然ダメだった。
リビングでやるんじゃなかった……。
はぁ~。
さっきからため息ばかりついてしまう。
携帯……見るの怖いな。
部屋に入って恐る恐る携帯を開くと、まだ霧島くんから何の連絡も入ってなかった。
あれから1時間が経過している。
や、やっぱり、
あのメールじゃ返事なんてかえってこないよね?
読み返したら、あれじゃただの部下が上司に報告するようなメールだよ……。
それに、“返信待ってます”とか文中にあったわけでもあるまいし…。
メール来ないよね…?
…………。
ハッ!!
私、自分の都合ばかり考えてる!
霧島くんも忙しいんだよ、きっと!
うん、そうだ!
そういうことにしておこう!!
ウンウンと自分を納得させていた。
すると…
~~♪
「はっ!!鳴ってる!!?」
急いで携帯をとると…。
「ん!?ちーちゃん?」
ちーちゃんから電話がかかってきた。
「もしもし?ちーちゃん?」
『咲希っ!!!!今日図書室で霧島くんにセクハラ男子から助けてもらったんだって!?』
え!!
なぜそれを!!!
第一声がその話で驚く!
『唯ちゃんが言ってたよ~!?しかも霧島くんと見つめあって、二人の世界に入ってたらしいじゃない!!やばい~!あたしも見たかったああぁぁ!!!』
ち、ちーちゃんの声が携帯からダダ漏れ……。
「ちーちゃん、あの、霧島くんには助けてもらったけど、別に見つめあってたことはなく…」
『唯ちゃんも言ってたけど、咲希は相手にも自分にも鈍いからさ~。だからさ、あたし考えたのよ!いい!? “自分に素直に!思いのまま!” 、これを意識して霧島くんにぶつかってごらん!!きっと甘い展開が……!!ガハハ』
ちーちゃんが壊れた!!
私はとりあえず、その教えをメモした。
「うん。わかった、ありがとう!」
プププッ…
あれ?
キャッチだ。
誰からだろう??
改めて携帯の画面を見ると…。
《着信 霧島理人》と表示されていた!!!
え!!?霧島くん!!?
なんで電話!?
「ああああのちーちゃん!!ご、ごめん!!霧島くんからキャッチが入っちゃって!!ま、また後でかけ直すねっ!!!」
『はっ!!??霧島くん!!!??なんで咲希の携帯に霧し』
「また話すから!ごめんね!」
ピッ。
私は急いで霧島くんの電話に出る!!
「も、もしもし?鳴瀬です!」
『咲希?いま電話平気か…?』
「き、霧島くん!だだ大丈夫です!」
なんだか、直接話してる時の声よりも電話の声の方がちょっとだけ低い気がする…!
『メール今読んだ。返事遅くなって悪ぃ!』
「い、いえいえ!!私こそ、突然予告もなしにメール送ってごめんなさいっ!!」
すると通話の向こうで、霧島くんがフッと笑ったみたいで……。
『咲希、メールは突然送られてくるもんだって!予告あるメールなんて無いだろ?プククッ。』
そ、そう言われればそうか!
顔が熱くて仕方ない。
「そ、そうでした……。」
『メール嬉しかった。ありがとな。ブレザー返すのはいつでもいいから気にすんな。あ!でもわざわざクリーニングに出してくれたんだよな!?なんか逆に悪かったな。言ってくれればクリーニング代払う。いくら?』
え!!!
そんなどんでん返しがあるなんて!!!
「いえっ!!これは霧島くんへの礼儀なので!お気持ちだけ受け取ります!」
『ハハッ。咲希らしいな!…………じゃあさ、今度の休みの日にでもお礼させて?』
「え!!?お、お礼、ですか!?そ、そんな!気を遣わなくても大丈夫…」
『お礼っていっても、そんな堅苦しく考えんなよ。それに気ぃつかってるわけじゃないし。ただ……俺が咲希に会いたいってのもあるっていうか…。』
「え…??あ、あの、最後の方がちょっとよく聞こえなかったのですが…!」
『いや、その、なんでもねぇ…。と、とにかく!何か礼をさせてくれ。』
でも……。
なんか逆に申し訳ないよ。
霧島くんが何かお金をつかわない方法ないかな!?
…………。
あ!!そうだ!
「じ、じゃあ私から提案なんだけど………い、いいかな?」
『咲希から…?なんだ?言ってみ?』
「あ、あの…………っ私に英語を教えてもらえないでしょうか!?」
『英語!?』
あ!
やっぱり驚くよね!?
「ああああの、私、英語苦手で……その……霧島くんが中間テストで英語満点なのを風の便りで聞いて!!それにもうすぐ期末テストも近いから、霧島くんに…その……勉強をみてもらえたらなぁ……と…思い…まし…て……。」
言ってるうちに段々、自信が無くなってきてしまった…。
期末があるのは霧島くんも一緒じゃない!!
あ~~~私のバカッ!
一人で悶絶してると……。
『いいぜ。』
そうだよね、
駄目だよ…………………………って!!
え!??
いいの!?
『俺、英語なら教えられるから。ただ教え方はあんまし上手くねぇかもだけど!それでもいいか…?』
「はい!ありがとうございます!」
『じゃあ明後日の土曜とか平気?』
「はい…!明後日はバイトも無いので、平気です!」
『OK。じゃあ、おちあう場所と時間はまた明日にでも連絡取り合おうな。』
「わ、わかりました!」
ピッ。
はぁ~~~!!
なんか無意識に肩に力が入ってたみたいで、肩こっちゃった!
でも………。
霧島くんに勉強教えてもらえるんだ!
なんだろう?
嬉しい……。
ベッドに横になって、また携帯を開く!
画面には、霧島くんの名前…。
「ありがとう…。」
そう呟くと、ジン…と胸に温かさが広がっていった。
沈んだ気持ちをリフレッシュするためにお風呂に入ったけど、
全然ダメだった。
リビングでやるんじゃなかった……。
はぁ~。
さっきからため息ばかりついてしまう。
携帯……見るの怖いな。
部屋に入って恐る恐る携帯を開くと、まだ霧島くんから何の連絡も入ってなかった。
あれから1時間が経過している。
や、やっぱり、
あのメールじゃ返事なんてかえってこないよね?
読み返したら、あれじゃただの部下が上司に報告するようなメールだよ……。
それに、“返信待ってます”とか文中にあったわけでもあるまいし…。
メール来ないよね…?
…………。
ハッ!!
私、自分の都合ばかり考えてる!
霧島くんも忙しいんだよ、きっと!
うん、そうだ!
そういうことにしておこう!!
ウンウンと自分を納得させていた。
すると…
~~♪
「はっ!!鳴ってる!!?」
急いで携帯をとると…。
「ん!?ちーちゃん?」
ちーちゃんから電話がかかってきた。
「もしもし?ちーちゃん?」
『咲希っ!!!!今日図書室で霧島くんにセクハラ男子から助けてもらったんだって!?』
え!!
なぜそれを!!!
第一声がその話で驚く!
『唯ちゃんが言ってたよ~!?しかも霧島くんと見つめあって、二人の世界に入ってたらしいじゃない!!やばい~!あたしも見たかったああぁぁ!!!』
ち、ちーちゃんの声が携帯からダダ漏れ……。
「ちーちゃん、あの、霧島くんには助けてもらったけど、別に見つめあってたことはなく…」
『唯ちゃんも言ってたけど、咲希は相手にも自分にも鈍いからさ~。だからさ、あたし考えたのよ!いい!? “自分に素直に!思いのまま!” 、これを意識して霧島くんにぶつかってごらん!!きっと甘い展開が……!!ガハハ』
ちーちゃんが壊れた!!
私はとりあえず、その教えをメモした。
「うん。わかった、ありがとう!」
プププッ…
あれ?
キャッチだ。
誰からだろう??
改めて携帯の画面を見ると…。
《着信 霧島理人》と表示されていた!!!
え!!?霧島くん!!?
なんで電話!?
「ああああのちーちゃん!!ご、ごめん!!霧島くんからキャッチが入っちゃって!!ま、また後でかけ直すねっ!!!」
『はっ!!??霧島くん!!!??なんで咲希の携帯に霧し』
「また話すから!ごめんね!」
ピッ。
私は急いで霧島くんの電話に出る!!
「も、もしもし?鳴瀬です!」
『咲希?いま電話平気か…?』
「き、霧島くん!だだ大丈夫です!」
なんだか、直接話してる時の声よりも電話の声の方がちょっとだけ低い気がする…!
『メール今読んだ。返事遅くなって悪ぃ!』
「い、いえいえ!!私こそ、突然予告もなしにメール送ってごめんなさいっ!!」
すると通話の向こうで、霧島くんがフッと笑ったみたいで……。
『咲希、メールは突然送られてくるもんだって!予告あるメールなんて無いだろ?プククッ。』
そ、そう言われればそうか!
顔が熱くて仕方ない。
「そ、そうでした……。」
『メール嬉しかった。ありがとな。ブレザー返すのはいつでもいいから気にすんな。あ!でもわざわざクリーニングに出してくれたんだよな!?なんか逆に悪かったな。言ってくれればクリーニング代払う。いくら?』
え!!!
そんなどんでん返しがあるなんて!!!
「いえっ!!これは霧島くんへの礼儀なので!お気持ちだけ受け取ります!」
『ハハッ。咲希らしいな!…………じゃあさ、今度の休みの日にでもお礼させて?』
「え!!?お、お礼、ですか!?そ、そんな!気を遣わなくても大丈夫…」
『お礼っていっても、そんな堅苦しく考えんなよ。それに気ぃつかってるわけじゃないし。ただ……俺が咲希に会いたいってのもあるっていうか…。』
「え…??あ、あの、最後の方がちょっとよく聞こえなかったのですが…!」
『いや、その、なんでもねぇ…。と、とにかく!何か礼をさせてくれ。』
でも……。
なんか逆に申し訳ないよ。
霧島くんが何かお金をつかわない方法ないかな!?
…………。
あ!!そうだ!
「じ、じゃあ私から提案なんだけど………い、いいかな?」
『咲希から…?なんだ?言ってみ?』
「あ、あの…………っ私に英語を教えてもらえないでしょうか!?」
『英語!?』
あ!
やっぱり驚くよね!?
「ああああの、私、英語苦手で……その……霧島くんが中間テストで英語満点なのを風の便りで聞いて!!それにもうすぐ期末テストも近いから、霧島くんに…その……勉強をみてもらえたらなぁ……と…思い…まし…て……。」
言ってるうちに段々、自信が無くなってきてしまった…。
期末があるのは霧島くんも一緒じゃない!!
あ~~~私のバカッ!
一人で悶絶してると……。
『いいぜ。』
そうだよね、
駄目だよ…………………………って!!
え!??
いいの!?
『俺、英語なら教えられるから。ただ教え方はあんまし上手くねぇかもだけど!それでもいいか…?』
「はい!ありがとうございます!」
『じゃあ明後日の土曜とか平気?』
「はい…!明後日はバイトも無いので、平気です!」
『OK。じゃあ、おちあう場所と時間はまた明日にでも連絡取り合おうな。』
「わ、わかりました!」
ピッ。
はぁ~~~!!
なんか無意識に肩に力が入ってたみたいで、肩こっちゃった!
でも………。
霧島くんに勉強教えてもらえるんだ!
なんだろう?
嬉しい……。
ベッドに横になって、また携帯を開く!
画面には、霧島くんの名前…。
「ありがとう…。」
そう呟くと、ジン…と胸に温かさが広がっていった。