不良リーダーの懸命なる愛
密会
翌日のお昼休みーー
私は、ちーちゃんと唯ちゃんの三人で、中庭でお弁当を食べていた。
なぜ中庭で食べているか……というと。
「ここならあんまり人が来ないし、多少声が大きくなっても大丈夫だねっ!」
と、唯ちゃんがベンチに座ってお弁当をひろげていた。
「さて、咲希!昨日の電話の件、話してもらうわよ~!」
私が唯ちゃんの隣に座ると、ちーちゃんが待ってました!
とばかりに、私の左隣に座ってさっそく聞く体制に入っていた。
そう、昨日の霧島くんの電話の報告をするために人通りが少ない中庭で話すことになったのだ!
「昨日の電話の内容は、私が霧島くんに借りてたブレザーの件のことなんだけど、私がブレザーをクリーニングに出したことを霧島くんが知って、そのお礼がしたい!って言われて。それで明日会う約束になってて…」
「きゃあぁ!!デートのお誘いね、咲希ちゃん!!!」
へ!!?
で、で、でーと!?
って、あの “デート” !?
なぜそのような展開にっ!!?
「いやいや、デートではないと思うんだけど!?だって、霧島くんに勉強を教わるだけだし。」
「何言ってんの!まさしくデートじゃん!!やったじゃない、咲希ぃ~~!!!もう~咲希ったら、あれから電話かけ直してくれるのを待ってたのに全然かけて来ないから、どうなってるかもう~~気になって気になって、あたし今日寝不足なんだよ!?」
と、ちーちゃんがちょっとむくれている。
あ!!
そ、そうだった!!
私、ちーちゃんに電話かけ直すのを忘れてたっ!!
「ごめんね!!自分からかけ直すって言ったのに、自分のことでいっぱいいっぱいになっちゃってて!」
と、慌ててちーちゃんに謝った。
するとちーちゃんが急に二カッと笑って、
「なぁ~んちゃって!まぁ正直言うと待ってる間に寝ちゃってたから寝不足ではないから、まぁ安心してよ!アハ。」
と、茶目っ気たっぷりの笑顔を見せてくれた!
なんだ、冗談だったのか…!
「怒ってなかったんだね、良かった!」
と、ホッとする。
「まぁ~怒るっていうよりも、“今ごろ、咲希と霧島王子の甘~~い時間が続いてるんだなぁ~”…………って妄想してたら、気がついたら眠ってたってわけよ!いや~、おかげでいい夢みれたわ!ダハハハハ」
ち、ちーちゃん…!
あ、有難いけど、
最近徐々に人格が崩壊してきているような……!?
だ、大丈夫かな!?
「それにしても、咲希ちゃんいつの間に霧島くんと連絡先交換したの!?もしかして昨日の図書室のとき??」
と、唯ちゃんが私の顔を覗いてきた!
「あ、うん、そうなんだ!霧島くんから “番号交換しない?”って言われてそれで、」
カシャーーン!
唯ちゃんがお箸をベンチに落とし!
ブホォッ!
ちーちゃんがジュースを口から吹き出したっ!!
「え!!ちょ、どうしたの!?」
二人の反応に困惑する!
「霧島くんから咲希ちゃんに……?!」
「連絡先を……交換しよう……って!??」
二人は目が点の状態にっ!
え!?
な、何か今の話の中で変なところあった!?
「唯ちゃん……あたしが聞いた情報によると、霧島くんは女子の連絡先を全く訊かないって聞いたんだけど…………?」
ちーちゃんが唯ちゃんにゆっくりと尋ねた。
「うん…。私もその噂は中学のころから知ってる……。それとは逆に、女の子に訊かれても霧島くんは自分の携帯番号を教えなかったみたいだし…。実際断わられてるところ、私も何度か見かけたことあるから。……あ!でも当時の霧島くんの彼女にはやっぱり教えてたみたい!だけど、“霧島くんから” 女の子に連絡先を訊くなんて………やっぱり聞いたことないよ!」
「……ということは、咲希のこと、相当マジってことだよね!!?これはっ!!!」
二人共もの凄い驚きよう!!
そうだったのか…!
霧島くんの連絡先をゲットするのは、そんなに凄いことだったのかっ!!!
二人の話を聞いてて、
霧島くんの連絡先にプレミアがつきそうだな~!と勝手に妄想してしまった……。
あ!そうだ!!
引き続き報告がっ!!
「ごめん、言い忘れたんだけどその前にね、私から 霧島くんに “仲良くしてください!” って言って、それで連絡先の交換になったんだ!それで私達正式に友達…」
「「ええぇぇぇえーーーーーーー!!??」」
!!!
え!!
なに!!?
二人の叫び声が中庭にこだまして、
それは天まで届くんじゃないかと思うくらいだった!!
ちーちゃんは頭を鈍器で殴られたかのように、よろめきながら呟いた!
「 “仲良くしてください” って………咲希が………霧島くんに……そう言ったの……?」
するとちーちゃんが私の両肩を掴んできて、ものすごい形相で訊いてくる!!
「咲希!!あんた達、もしかして明日のデートで一線越えたりとかしないわよね!!?それと、今の霧島くんへの言葉の意味とかちゃんと深く理解できてる!!?もしも霧島くんの溺愛スイッチが入って、それがショートして理性がぶっ飛んで、制御不能になったらどうすんのよ!?………って、それはまぁあたし達の望みでもあるんだけど……。でも!咲希はちゃんと今の状況についていけてる!!??大丈夫なの!!?
really!?understand!?」
ち、ちーちゃん……!
早口で何を言ってるかあまり聞き取れないって!!
それに一線ってなに??
ちなみになんで最後英語!!
するとちーちゃんの勢いに押され気味の私を庇うように、
唯ちゃんが間に入った。
「と、とにかく千枝ちゃん!落ち着いて!!ね…?咲希ちゃんの話を最後まで聞かないと!」
と、その時!!
「理人とダチになったって、それ本当?」
私は、ちーちゃんと唯ちゃんの三人で、中庭でお弁当を食べていた。
なぜ中庭で食べているか……というと。
「ここならあんまり人が来ないし、多少声が大きくなっても大丈夫だねっ!」
と、唯ちゃんがベンチに座ってお弁当をひろげていた。
「さて、咲希!昨日の電話の件、話してもらうわよ~!」
私が唯ちゃんの隣に座ると、ちーちゃんが待ってました!
とばかりに、私の左隣に座ってさっそく聞く体制に入っていた。
そう、昨日の霧島くんの電話の報告をするために人通りが少ない中庭で話すことになったのだ!
「昨日の電話の内容は、私が霧島くんに借りてたブレザーの件のことなんだけど、私がブレザーをクリーニングに出したことを霧島くんが知って、そのお礼がしたい!って言われて。それで明日会う約束になってて…」
「きゃあぁ!!デートのお誘いね、咲希ちゃん!!!」
へ!!?
で、で、でーと!?
って、あの “デート” !?
なぜそのような展開にっ!!?
「いやいや、デートではないと思うんだけど!?だって、霧島くんに勉強を教わるだけだし。」
「何言ってんの!まさしくデートじゃん!!やったじゃない、咲希ぃ~~!!!もう~咲希ったら、あれから電話かけ直してくれるのを待ってたのに全然かけて来ないから、どうなってるかもう~~気になって気になって、あたし今日寝不足なんだよ!?」
と、ちーちゃんがちょっとむくれている。
あ!!
そ、そうだった!!
私、ちーちゃんに電話かけ直すのを忘れてたっ!!
「ごめんね!!自分からかけ直すって言ったのに、自分のことでいっぱいいっぱいになっちゃってて!」
と、慌ててちーちゃんに謝った。
するとちーちゃんが急に二カッと笑って、
「なぁ~んちゃって!まぁ正直言うと待ってる間に寝ちゃってたから寝不足ではないから、まぁ安心してよ!アハ。」
と、茶目っ気たっぷりの笑顔を見せてくれた!
なんだ、冗談だったのか…!
「怒ってなかったんだね、良かった!」
と、ホッとする。
「まぁ~怒るっていうよりも、“今ごろ、咲希と霧島王子の甘~~い時間が続いてるんだなぁ~”…………って妄想してたら、気がついたら眠ってたってわけよ!いや~、おかげでいい夢みれたわ!ダハハハハ」
ち、ちーちゃん…!
あ、有難いけど、
最近徐々に人格が崩壊してきているような……!?
だ、大丈夫かな!?
「それにしても、咲希ちゃんいつの間に霧島くんと連絡先交換したの!?もしかして昨日の図書室のとき??」
と、唯ちゃんが私の顔を覗いてきた!
「あ、うん、そうなんだ!霧島くんから “番号交換しない?”って言われてそれで、」
カシャーーン!
唯ちゃんがお箸をベンチに落とし!
ブホォッ!
ちーちゃんがジュースを口から吹き出したっ!!
「え!!ちょ、どうしたの!?」
二人の反応に困惑する!
「霧島くんから咲希ちゃんに……?!」
「連絡先を……交換しよう……って!??」
二人は目が点の状態にっ!
え!?
な、何か今の話の中で変なところあった!?
「唯ちゃん……あたしが聞いた情報によると、霧島くんは女子の連絡先を全く訊かないって聞いたんだけど…………?」
ちーちゃんが唯ちゃんにゆっくりと尋ねた。
「うん…。私もその噂は中学のころから知ってる……。それとは逆に、女の子に訊かれても霧島くんは自分の携帯番号を教えなかったみたいだし…。実際断わられてるところ、私も何度か見かけたことあるから。……あ!でも当時の霧島くんの彼女にはやっぱり教えてたみたい!だけど、“霧島くんから” 女の子に連絡先を訊くなんて………やっぱり聞いたことないよ!」
「……ということは、咲希のこと、相当マジってことだよね!!?これはっ!!!」
二人共もの凄い驚きよう!!
そうだったのか…!
霧島くんの連絡先をゲットするのは、そんなに凄いことだったのかっ!!!
二人の話を聞いてて、
霧島くんの連絡先にプレミアがつきそうだな~!と勝手に妄想してしまった……。
あ!そうだ!!
引き続き報告がっ!!
「ごめん、言い忘れたんだけどその前にね、私から 霧島くんに “仲良くしてください!” って言って、それで連絡先の交換になったんだ!それで私達正式に友達…」
「「ええぇぇぇえーーーーーーー!!??」」
!!!
え!!
なに!!?
二人の叫び声が中庭にこだまして、
それは天まで届くんじゃないかと思うくらいだった!!
ちーちゃんは頭を鈍器で殴られたかのように、よろめきながら呟いた!
「 “仲良くしてください” って………咲希が………霧島くんに……そう言ったの……?」
するとちーちゃんが私の両肩を掴んできて、ものすごい形相で訊いてくる!!
「咲希!!あんた達、もしかして明日のデートで一線越えたりとかしないわよね!!?それと、今の霧島くんへの言葉の意味とかちゃんと深く理解できてる!!?もしも霧島くんの溺愛スイッチが入って、それがショートして理性がぶっ飛んで、制御不能になったらどうすんのよ!?………って、それはまぁあたし達の望みでもあるんだけど……。でも!咲希はちゃんと今の状況についていけてる!!??大丈夫なの!!?
really!?understand!?」
ち、ちーちゃん……!
早口で何を言ってるかあまり聞き取れないって!!
それに一線ってなに??
ちなみになんで最後英語!!
するとちーちゃんの勢いに押され気味の私を庇うように、
唯ちゃんが間に入った。
「と、とにかく千枝ちゃん!落ち着いて!!ね…?咲希ちゃんの話を最後まで聞かないと!」
と、その時!!
「理人とダチになったって、それ本当?」