不良リーダーの懸命なる愛
宣戦布告
「そこは “who” じゃなくて、“that” じゃないか?」
…………え?
バッ!と振り返ると霧島くんが私の背後から参考書を覗きこんでいた!!
「お待たせ。」
「ひゃあっ!!」
私の真後ろに立っていた霧島くん!!
その距離があまりにも近くて、
それに彼の突然の登場に私は驚いて体がビクッと跳ねてしまった……!
「あ、悪い。ビックリさせたか?さっきから咲希の側にいたんだけど、咲希、本に夢中だったから、ちと驚かせてやろうと思ってさ。したら、予想以上の反応で……!クククッ。」
なっ!!
「お、驚かせたんですか!?」
「まぁな。どんな反応するかなーと思って。……でも俺が想像してたよりも、ダンゼン本物のほうが可愛かった。」
へ?!!
か、か、かかかわいい!??
会って早々の霧島くんの爆弾発言に激しく動揺してしまう!!
そんな私を見てクスッと霧島くんは微笑むと、
「それと私服姿の咲希……マジでヤバイ。」
と言って私をじぃ~っと見つめてくる…!
え?
服!?
ヤバイ…………って、
そ、そんなに……
変…なのかな…?!
今日の私の私服は、レモンイエローのふんわりとしたロングスカートに、
白シャツとパステルブルーのカーディガン……といった至って普通だと思っているコーディネート。
それが……まさか変だと言われるとは!!!
そ、そうか~。
それはちょっとショックだな〜……。
シュン…と気分が落ちてしまった私に気づいたのか、
慌てて霧島くんが口を開いた!
「……え?!咲希?!どうした?」
「あ、あの……。どの辺りが変…ですかね…!?やはり配色でしょうか?それとも、このカーディガンが私の肌の色と合わないのでしょうか……。確かに買うとき、黄緑色と悩んだんですけどサイズが売り切れてて」
「え”?!ち、違うって!!そうじゃなくて、“ヤバイ” って言ったのは似合い過ぎててヤバイってことっ!その……他のオトコに見せたくねぇーくらい可愛い……ってこと!!」
………………。
…………。
へ?
「だから……今日の咲希独り占めできんのマジで嬉しい…ていうか……。」
はぁ~…と何故か霧島くんはため息をもらすと左手を額にあてて俯いてしまった。
えっと……。
ということは……。
「つまりこの格好は、可笑しくはない……と?」
思わず口をついてそんな言葉が出てしまった。
すると顔を伏せていた霧島くんが、私に笑顔を向けてくれる…。
「ん。可愛い。」
!!!
なっ!?
ま、またおっしゃった!!
言われ馴れていない、どストレートなその言葉に動揺を隠しきれない!!
そんな私は、冷静さを取り戻すべく、霧島くんに反論をしてみることに!
「ま、またからかってますね?!きょ、今日はそうはいきませんよっ!?」
と、なんとなく身構える私。
そんな私を見て霧島くんは、一歩前へと踏み出して私に近づく!!
そして、
私と同じ目線の高さまで体を屈めると、
「じゃあ、咲希が冗談じゃねえと思えるくらい、今日はいっぱい言ってやる。…あ。いっぱいっつっても全部 “本気” だから、マジ覚悟しといて!」
そう言って霧島くんは悪戯っぽく笑った!!
ドキー!!
ちょ、ちょ、ちょっとタンマ!!
近いって!!!
それに本気って!?
覚悟って何のことっっ!!?
なんだかよくわからないけど、霧島くんの眼がマジだよ!!
「あ、あの、霧島くん…?何が何だかよくわからないけど、その……お…お手柔らかに…お願いします…。」
そう私は言ったのに、
「あぁ~それはダメ。可愛いすぎる咲希がいけねぇから、だから今日は諦めて?」
却下されてしまった……。
霧島くんのお許しが出ないよ…。困ったな。
でも……もうこうなったら怯んじゃ駄目だよね?!
よし!
なにがなんでもこの勉強会、無事乗り切ってみせるんだから!!
こうして霧島くんとの戦い?と勉強会は、幕をきって落とされたのだった。
…………え?
バッ!と振り返ると霧島くんが私の背後から参考書を覗きこんでいた!!
「お待たせ。」
「ひゃあっ!!」
私の真後ろに立っていた霧島くん!!
その距離があまりにも近くて、
それに彼の突然の登場に私は驚いて体がビクッと跳ねてしまった……!
「あ、悪い。ビックリさせたか?さっきから咲希の側にいたんだけど、咲希、本に夢中だったから、ちと驚かせてやろうと思ってさ。したら、予想以上の反応で……!クククッ。」
なっ!!
「お、驚かせたんですか!?」
「まぁな。どんな反応するかなーと思って。……でも俺が想像してたよりも、ダンゼン本物のほうが可愛かった。」
へ?!!
か、か、かかかわいい!??
会って早々の霧島くんの爆弾発言に激しく動揺してしまう!!
そんな私を見てクスッと霧島くんは微笑むと、
「それと私服姿の咲希……マジでヤバイ。」
と言って私をじぃ~っと見つめてくる…!
え?
服!?
ヤバイ…………って、
そ、そんなに……
変…なのかな…?!
今日の私の私服は、レモンイエローのふんわりとしたロングスカートに、
白シャツとパステルブルーのカーディガン……といった至って普通だと思っているコーディネート。
それが……まさか変だと言われるとは!!!
そ、そうか~。
それはちょっとショックだな〜……。
シュン…と気分が落ちてしまった私に気づいたのか、
慌てて霧島くんが口を開いた!
「……え?!咲希?!どうした?」
「あ、あの……。どの辺りが変…ですかね…!?やはり配色でしょうか?それとも、このカーディガンが私の肌の色と合わないのでしょうか……。確かに買うとき、黄緑色と悩んだんですけどサイズが売り切れてて」
「え”?!ち、違うって!!そうじゃなくて、“ヤバイ” って言ったのは似合い過ぎててヤバイってことっ!その……他のオトコに見せたくねぇーくらい可愛い……ってこと!!」
………………。
…………。
へ?
「だから……今日の咲希独り占めできんのマジで嬉しい…ていうか……。」
はぁ~…と何故か霧島くんはため息をもらすと左手を額にあてて俯いてしまった。
えっと……。
ということは……。
「つまりこの格好は、可笑しくはない……と?」
思わず口をついてそんな言葉が出てしまった。
すると顔を伏せていた霧島くんが、私に笑顔を向けてくれる…。
「ん。可愛い。」
!!!
なっ!?
ま、またおっしゃった!!
言われ馴れていない、どストレートなその言葉に動揺を隠しきれない!!
そんな私は、冷静さを取り戻すべく、霧島くんに反論をしてみることに!
「ま、またからかってますね?!きょ、今日はそうはいきませんよっ!?」
と、なんとなく身構える私。
そんな私を見て霧島くんは、一歩前へと踏み出して私に近づく!!
そして、
私と同じ目線の高さまで体を屈めると、
「じゃあ、咲希が冗談じゃねえと思えるくらい、今日はいっぱい言ってやる。…あ。いっぱいっつっても全部 “本気” だから、マジ覚悟しといて!」
そう言って霧島くんは悪戯っぽく笑った!!
ドキー!!
ちょ、ちょ、ちょっとタンマ!!
近いって!!!
それに本気って!?
覚悟って何のことっっ!!?
なんだかよくわからないけど、霧島くんの眼がマジだよ!!
「あ、あの、霧島くん…?何が何だかよくわからないけど、その……お…お手柔らかに…お願いします…。」
そう私は言ったのに、
「あぁ~それはダメ。可愛いすぎる咲希がいけねぇから、だから今日は諦めて?」
却下されてしまった……。
霧島くんのお許しが出ないよ…。困ったな。
でも……もうこうなったら怯んじゃ駄目だよね?!
よし!
なにがなんでもこの勉強会、無事乗り切ってみせるんだから!!
こうして霧島くんとの戦い?と勉強会は、幕をきって落とされたのだった。