不良リーダーの懸命なる愛
勉強会
そんなこんなで私と霧島くんの勉強会が始まった!
ちなみに勉強会の場所は駅から歩いて五分のところにある図書館となった。
市でも一番規模が大きいと云われている図書館で、
その他にも美術館とも併合し、催し物を開催できる多目的ホール等も完備されているコミュニティ施設になっている。
その施設の真正面には、これまた大型ショッピングモールがあり、
中には映画館もあるため休日はかなり賑わっている。
二つの建物の間には広場があり、カップルが多く見られた。
図書館も人が多かったけれど、さすが随一の広さを誇るだけあって勉強するスペースは見渡すかぎりあった。
早速私達は空いてる長机を見つけると、椅子に腰をかけた。
すると霧島くんは、
私の向かい側に座ると思っていたのに、私の右隣りに座ってきた!
「ど、どうしたんですか?」
と思わず霧島くんに訊いてしまった私!
すると霧島くんは…、
「隣のほうが教えやすいだろ?」
と、椅子に腰かけながら、何てことないようにそう答える。
「そっか。そうだよね。その方がお互い参考書も見やすいですもんね!私てっきり向かい合うのかとばっかり…」
「ふーん。なら、遠慮なくそっちに座って咲希ばっか見てるけど。そうするか?」
なっ!!?
サラッとそんなことを言われてしまった!!
ドキッ!と、またもや心臓がうるさくなってゆく…!
「真剣に勉強してる咲希の表情も独り占めできるし?咲希が望むなら正面に行くけど。」
こここれは、
も、もしや今、
攻撃されてる……??!
此処へ来るまでも、数々の冗談を言っては私をからかってくる霧島くん。
そんな彼に私の心臓はドキドキさせられっぱなしだった……!!
ならば方法はただ一つ…!
防御しなくてはっ!!
「だだ大丈夫ですっ!!隣でいいです!」
懸命に首を横にふって霧島くんを制止する!
「そっか、残念。でもこっちの方が距離は近いから、俺的にはいいけどな?」
!!!!
「もう~!!今からは勉強の時間でしょう!!?」
恥ずかしくておかしくなってしまいそうだよ!!
「ハハッ!悪い、悪い!」
そう無邪気に笑った彼を見たら、私は反論する気もなくなってしまった…。
その笑顔は正直反則だよ……。
「じゃ、早速やるか。……ドコがわかんねぇの?」
「あ!えっと、まずはですね………、」
ふぅ~。
な、なんとか乗り切った……。
私は姿勢を改め、英語の教科書と参考書を開く!
事前にわからない文法をチェックしておいたため、
その箇所を霧島くんにみせる。
すると、
さっきまで私をからかって笑っていた彼の表情が、
急に真剣な顔つきに変わった!!
私が指し示した文章を見ては、眼鏡を取り出し、真剣に読んでメモをしている。
あ。
眼鏡かけてる…。
黒ブチの眼鏡をかけている霧島くんはガラリと雰囲気が変わって、
とても……
大人っぽいな…。
……………。
ハッ!!
いけない、いけない!
霧島くんの眼鏡姿が珍しいからって、こんなに見てちゃ勉強に集中できないよっ!
あ、あまり、見ないようにしよ。
うん、そうしよう!
そして黒ブチ眼鏡をかけた霧島くんは、私の質問を聞いてはひとつひとつ答えてくれる。
「ココは、関係代名詞だから that の使い方も大事なんだ。文章の全体を見ていくと先行詞が “人と人以外” だろ?そういう時は関係代名詞 that を用いて……」
と、左手にペンを持ち、
わかりやすく例文をスラスラと書いては赤ペンで重要箇所に丸印を付けてくれる。
ペンを走らせていくその姿は、普段不良の霧島くんからは想像できない、まさにインテリ男子になっていた!
す、すごい…。
教え方もすごく解りやすい…!
はぁ~。
と感心してしまい、思わずその凛々しい姿をチラチラと見ていると……。
「………なに?」
ちなみに勉強会の場所は駅から歩いて五分のところにある図書館となった。
市でも一番規模が大きいと云われている図書館で、
その他にも美術館とも併合し、催し物を開催できる多目的ホール等も完備されているコミュニティ施設になっている。
その施設の真正面には、これまた大型ショッピングモールがあり、
中には映画館もあるため休日はかなり賑わっている。
二つの建物の間には広場があり、カップルが多く見られた。
図書館も人が多かったけれど、さすが随一の広さを誇るだけあって勉強するスペースは見渡すかぎりあった。
早速私達は空いてる長机を見つけると、椅子に腰をかけた。
すると霧島くんは、
私の向かい側に座ると思っていたのに、私の右隣りに座ってきた!
「ど、どうしたんですか?」
と思わず霧島くんに訊いてしまった私!
すると霧島くんは…、
「隣のほうが教えやすいだろ?」
と、椅子に腰かけながら、何てことないようにそう答える。
「そっか。そうだよね。その方がお互い参考書も見やすいですもんね!私てっきり向かい合うのかとばっかり…」
「ふーん。なら、遠慮なくそっちに座って咲希ばっか見てるけど。そうするか?」
なっ!!?
サラッとそんなことを言われてしまった!!
ドキッ!と、またもや心臓がうるさくなってゆく…!
「真剣に勉強してる咲希の表情も独り占めできるし?咲希が望むなら正面に行くけど。」
こここれは、
も、もしや今、
攻撃されてる……??!
此処へ来るまでも、数々の冗談を言っては私をからかってくる霧島くん。
そんな彼に私の心臓はドキドキさせられっぱなしだった……!!
ならば方法はただ一つ…!
防御しなくてはっ!!
「だだ大丈夫ですっ!!隣でいいです!」
懸命に首を横にふって霧島くんを制止する!
「そっか、残念。でもこっちの方が距離は近いから、俺的にはいいけどな?」
!!!!
「もう~!!今からは勉強の時間でしょう!!?」
恥ずかしくておかしくなってしまいそうだよ!!
「ハハッ!悪い、悪い!」
そう無邪気に笑った彼を見たら、私は反論する気もなくなってしまった…。
その笑顔は正直反則だよ……。
「じゃ、早速やるか。……ドコがわかんねぇの?」
「あ!えっと、まずはですね………、」
ふぅ~。
な、なんとか乗り切った……。
私は姿勢を改め、英語の教科書と参考書を開く!
事前にわからない文法をチェックしておいたため、
その箇所を霧島くんにみせる。
すると、
さっきまで私をからかって笑っていた彼の表情が、
急に真剣な顔つきに変わった!!
私が指し示した文章を見ては、眼鏡を取り出し、真剣に読んでメモをしている。
あ。
眼鏡かけてる…。
黒ブチの眼鏡をかけている霧島くんはガラリと雰囲気が変わって、
とても……
大人っぽいな…。
……………。
ハッ!!
いけない、いけない!
霧島くんの眼鏡姿が珍しいからって、こんなに見てちゃ勉強に集中できないよっ!
あ、あまり、見ないようにしよ。
うん、そうしよう!
そして黒ブチ眼鏡をかけた霧島くんは、私の質問を聞いてはひとつひとつ答えてくれる。
「ココは、関係代名詞だから that の使い方も大事なんだ。文章の全体を見ていくと先行詞が “人と人以外” だろ?そういう時は関係代名詞 that を用いて……」
と、左手にペンを持ち、
わかりやすく例文をスラスラと書いては赤ペンで重要箇所に丸印を付けてくれる。
ペンを走らせていくその姿は、普段不良の霧島くんからは想像できない、まさにインテリ男子になっていた!
す、すごい…。
教え方もすごく解りやすい…!
はぁ~。
と感心してしまい、思わずその凛々しい姿をチラチラと見ていると……。
「………なに?」