不良リーダーの懸命なる愛
愛称
「マジ……知られたくねぇ事実を……しかもよりにもよって咲希に…知られちまった…………。」
霧島くんが、ガックリと肩を落とし、しまいには座り込んでしまった!!
「え!!霧島くん!だ、大丈夫っ!?」
「クソッ!!コイツがいねぇ隙に咲希に俺の珈琲を飲ませてあげる計画が…………!」
「フン!何言ってんのよ!この青二才がぁ!!なめたマネしようとしたら踏みつぶしてくれるわ!」
お、叔父さん………、
“青” が付く言葉……好きだな…。
「リッキーなんてバリスタとは、まだまだまだまだ呼ばせないわよ!!アンタは緑茶で例えると、まだ出がらし程度なんだから!フン!」
あ!
今度は “緑” をお使いになった!
……っていうか、
もしかしてリッキーって………、
霧島くんのこと??!!
「リッキー……。」
そうポツンと呟くと、私は思わず霧島くんを見てしまった……。
「ーーっ!!!」
途端に霧島くんの顔が赤くなってゆく!
「~~~っっこのオカマ野郎!!!!その名で呼ぶんじゃねぇと何度も言ってんだろぉがぁ!!!!」
「まったく……、咲希がいるのに大きな声出しちゃってサ。フン!それに今じゃ “オカマ” は死語なんだよ!!オネェと言いなさい!これ、社会の常識。わかったかい!リッキー!!」
す、凄まじい……迫力……。
やっぱり霧島くんの叔父さんだけあるな!
しかも霧島くんに勝ってる…!
二人で言い争っていると、
ププッ!っとクラクションが聴こえてきた。
すると一台の大型トラックがお店の前で停車した。
「こうしちゃいられないよ!豆が届いたわ!!」
言うが早いかでマリコさんは風のようにトラックへ駆けて行った……。
「…………。」
「…………。」
私達二人はその場に取り残されてしまい……。
ど、どうしよう……。
霧島くん、勝手にバイト先に来たの……怒ってるかな?
でも私、すぐ帰る予定だったんだけど偶然マリコさんに遭遇しちゃったからな……。
でもどちらにせよ、私のせいで霧島くんを不快な気持ちにさせちゃったんだよね……。
やっぱり謝らなくちゃっ!!
「あの、霧島くん!その…ごめんなさい!私、仕事の邪魔しちゃったみたいで!本当にごめんなさい。すぐ帰るから、また…」
と、その時。
グッと腕を掴まれてしまい、気がつけば壁際まで追い込まれている状態にっ!!
え!?
こ、これはいったい!!?
逃げ道がない状況にパニックになる!
「なんで?別に邪魔なんて思ってねぇし。俺は逆に嬉しいけど?」
あ、そうだったんだ……。
ちょっと安心。
そう思っていたのも束の間!
霧島くんの唇が私の耳元にっ!!
そして、
「………俺に逢いにきてくれたんだろ?」
「ひゃ!!?」
い、いいい息がぁ!!耳にぃ!!!
「ん?どうなんだ?」
そ、そういう訳じゃ……
なくは…ない……、
けども!!
カアアァァッと顔が熱くなってゆく!!
それを見て霧島くんはクスッと笑みを溢すと、
腕を掴んでいる手とは反対の手で私の顎を持ち上げたっ!!!
ひゃあ!!!
「く…くすぐったっ……」
「咲希…。めっちゃ可愛い。またチューしたくなってきた。」
ええぇぇぇーーーーー!!!!
そ、そ、そんなの困るよ!!!!
「それに、何でココ。絆創膏つけてんの?」
霧島くんの視線が左の首筋に移る。
ハッ!!
しまった!
ばれた!!
「だ……って、そ……れは…」
くすぐったいのと、恥ずかしいのとで上手く喋れない!!
「鈍感な咲希にでもわかったんだ?コレが何でできた “シルシ” かっていうのがさ。」
「うっ…。そ、そんなの、わからなっ」
「あそ。じゃあ、もう一回つける。」
ぎゃあ!!
ちょっと!!
霧島くんが不敵に笑う。
う、うそでしょーーーーーー!!!??
「ひゃあ!!待って!!落ち着いてッ」
「左につけたから、次は右に……、」
「ーーっ!!」
その時!
「そこのエロガキャア!!!とっとと豆を店に運びなっ!!無駄にサカってんじゃないわよ!!アタシの咲希にサ!」
「なっ!?オイ!!“てめぇ” の咲希じゃなくて、“俺の”咲希なんだよっ!!!いつからてめぇのモノになったんだよ!このオカマ野郎ッ!!!」
「ハン!咲希は物じゃないの!アタシの立派なお客なんだよ!!サカるんなら、その辺のリッキーの追っかけどもにでもしてな!!」
「~~~っっ!!!咲希の目の前でよくも軽口たたきやがったなぁ!!?ジジイ!!てめぇも運転手といつまでもくっちゃべってねぇで、サッサと運べよっ!!!それと!咲希に珈琲淹れんのは俺なんダヨッ!!!」
「なんだって?!!ふざけんじゃないわよっ!!アンタの珈琲を人様に飲ませるなんて、オネェ辞めてもできねぇコトなんだよッ!!!」
えっと……ど、どうしたものか。
と、とにかくマリコさんのお陰で助かった……。
また霧島くんに痕つけられたら、私の首は絆創膏だらけになっちゃう!!
頬の熱を冷ますため、手を当てる。
すると、風にのって珈琲の薫りが私のもとへと届いた……。
霧島くんが、ガックリと肩を落とし、しまいには座り込んでしまった!!
「え!!霧島くん!だ、大丈夫っ!?」
「クソッ!!コイツがいねぇ隙に咲希に俺の珈琲を飲ませてあげる計画が…………!」
「フン!何言ってんのよ!この青二才がぁ!!なめたマネしようとしたら踏みつぶしてくれるわ!」
お、叔父さん………、
“青” が付く言葉……好きだな…。
「リッキーなんてバリスタとは、まだまだまだまだ呼ばせないわよ!!アンタは緑茶で例えると、まだ出がらし程度なんだから!フン!」
あ!
今度は “緑” をお使いになった!
……っていうか、
もしかしてリッキーって………、
霧島くんのこと??!!
「リッキー……。」
そうポツンと呟くと、私は思わず霧島くんを見てしまった……。
「ーーっ!!!」
途端に霧島くんの顔が赤くなってゆく!
「~~~っっこのオカマ野郎!!!!その名で呼ぶんじゃねぇと何度も言ってんだろぉがぁ!!!!」
「まったく……、咲希がいるのに大きな声出しちゃってサ。フン!それに今じゃ “オカマ” は死語なんだよ!!オネェと言いなさい!これ、社会の常識。わかったかい!リッキー!!」
す、凄まじい……迫力……。
やっぱり霧島くんの叔父さんだけあるな!
しかも霧島くんに勝ってる…!
二人で言い争っていると、
ププッ!っとクラクションが聴こえてきた。
すると一台の大型トラックがお店の前で停車した。
「こうしちゃいられないよ!豆が届いたわ!!」
言うが早いかでマリコさんは風のようにトラックへ駆けて行った……。
「…………。」
「…………。」
私達二人はその場に取り残されてしまい……。
ど、どうしよう……。
霧島くん、勝手にバイト先に来たの……怒ってるかな?
でも私、すぐ帰る予定だったんだけど偶然マリコさんに遭遇しちゃったからな……。
でもどちらにせよ、私のせいで霧島くんを不快な気持ちにさせちゃったんだよね……。
やっぱり謝らなくちゃっ!!
「あの、霧島くん!その…ごめんなさい!私、仕事の邪魔しちゃったみたいで!本当にごめんなさい。すぐ帰るから、また…」
と、その時。
グッと腕を掴まれてしまい、気がつけば壁際まで追い込まれている状態にっ!!
え!?
こ、これはいったい!!?
逃げ道がない状況にパニックになる!
「なんで?別に邪魔なんて思ってねぇし。俺は逆に嬉しいけど?」
あ、そうだったんだ……。
ちょっと安心。
そう思っていたのも束の間!
霧島くんの唇が私の耳元にっ!!
そして、
「………俺に逢いにきてくれたんだろ?」
「ひゃ!!?」
い、いいい息がぁ!!耳にぃ!!!
「ん?どうなんだ?」
そ、そういう訳じゃ……
なくは…ない……、
けども!!
カアアァァッと顔が熱くなってゆく!!
それを見て霧島くんはクスッと笑みを溢すと、
腕を掴んでいる手とは反対の手で私の顎を持ち上げたっ!!!
ひゃあ!!!
「く…くすぐったっ……」
「咲希…。めっちゃ可愛い。またチューしたくなってきた。」
ええぇぇぇーーーーー!!!!
そ、そ、そんなの困るよ!!!!
「それに、何でココ。絆創膏つけてんの?」
霧島くんの視線が左の首筋に移る。
ハッ!!
しまった!
ばれた!!
「だ……って、そ……れは…」
くすぐったいのと、恥ずかしいのとで上手く喋れない!!
「鈍感な咲希にでもわかったんだ?コレが何でできた “シルシ” かっていうのがさ。」
「うっ…。そ、そんなの、わからなっ」
「あそ。じゃあ、もう一回つける。」
ぎゃあ!!
ちょっと!!
霧島くんが不敵に笑う。
う、うそでしょーーーーーー!!!??
「ひゃあ!!待って!!落ち着いてッ」
「左につけたから、次は右に……、」
「ーーっ!!」
その時!
「そこのエロガキャア!!!とっとと豆を店に運びなっ!!無駄にサカってんじゃないわよ!!アタシの咲希にサ!」
「なっ!?オイ!!“てめぇ” の咲希じゃなくて、“俺の”咲希なんだよっ!!!いつからてめぇのモノになったんだよ!このオカマ野郎ッ!!!」
「ハン!咲希は物じゃないの!アタシの立派なお客なんだよ!!サカるんなら、その辺のリッキーの追っかけどもにでもしてな!!」
「~~~っっ!!!咲希の目の前でよくも軽口たたきやがったなぁ!!?ジジイ!!てめぇも運転手といつまでもくっちゃべってねぇで、サッサと運べよっ!!!それと!咲希に珈琲淹れんのは俺なんダヨッ!!!」
「なんだって?!!ふざけんじゃないわよっ!!アンタの珈琲を人様に飲ませるなんて、オネェ辞めてもできねぇコトなんだよッ!!!」
えっと……ど、どうしたものか。
と、とにかくマリコさんのお陰で助かった……。
また霧島くんに痕つけられたら、私の首は絆創膏だらけになっちゃう!!
頬の熱を冷ますため、手を当てる。
すると、風にのって珈琲の薫りが私のもとへと届いた……。