不良リーダーの懸命なる愛
友情
「咲希ちゃん……。」
唯ちゃんがそっとハンカチを私に渡してくれる。
「ありがとう……。唯ちゃん………。」
私はそのハンカチを受け取り、溢れた涙をぬぐった…。
「咲希ちゃん、やっと自分の気持ちに気付いたんだね…。」
え………。
顔を上げて唯ちゃんを見ると、彼女は嬉しそうに微笑んでいた。
「どうして……。なんで驚かないの……?」
「だって、見てればわかるよ!千枝ちゃんも私もとっくに気付いてたもん!咲希ちゃんの霧島くんに対する気持ち……。唯一、今まで気付かなかったのは咲希ちゃん本人かな?」
は、恥ずかしい……!!
バレてたなんて!!
きっと今の私は、首筋まで赤く染まっていることだろう。
「だったら!もう迷うことなんかないんじゃない?」
「え…………?」
「霧島くんのこと!好きなんでしょう?だったら答えは出てるよ!」
答えが出てる??
唯ちゃんは私にキッパリと言った!
「霧島くんに、自分の気持ちをそのまま素直に伝えればいいんじゃない?今の咲希ちゃんの気持ちを正直にっ!」
「……正直に?」
「そうだよ!誰に遠慮せず、咲希ちゃんの本心をそのまま言葉にすればいいんだよ…?」
唯ちゃんが優しく諭すように教えてくれる。
「で、でもっ!それじゃ、笹原さんが許さないよ!!それに交換条件が破棄になったら、周りの人が傷つくことになるんだよ?!唯ちゃんやちーちゃんもきっとタダじゃ済まな…」
「咲希ちゃんっ!私は、その事によって咲希ちゃんが霧島くんから離れて欲しいなんてこと、これっぽっちも望んでなんかいないよ!!?きっとそれは千枝ちゃんも同じだと思う!!」
唯ちゃんが私の言葉を遮り、急に真剣な顔で向きあってきた!
「でも、そんな…」
「大丈夫!!そんな脅し、怖くないよ!見て!私いざという時のために、バッグの中に防犯ブザーとか、護身用の物がいっぱい入ってるし!」
そう言うと唯ちゃんは、ガサッと鞄の中身を見せてくれた。
ほ、本当だ……。
って!
スタンガンが入ってるっ?!!
私はその小型のスタンガンに目が釘付けになってしまった……。
「だから………、霧島くんに間違っても “嫌い” だなんて言っちゃダメだよ?!霧島くん、きっと咲希ちゃんにその言葉を言われることが、一番傷つくんじゃないかな…。」
!!!!
「霧島くん…が…………??」
「うん。きっと他の比じゃないくらい、傷つくと思う!咲希ちゃんはそれを知っても……霧島くんに嫌いだって言える?それでも笹原さんの言うことに従うの?!」
「…………………霧島くん。」
『俺マジで咲希に出逢えたことが、今まで生きてきた中で一番、幸せだった。』
『俺、咲希と出逢えて良かったよ?』
『今日咲希に会えて嬉しかった。好きだよ。』
!!!
私、本物の馬鹿かもしれない……。
「唯ちゃん、ありがとう。…………………私、後悔しないためにも、霧島くんに会いに行ってくるっ!!」
「っ!!うん!!そうだよ!!!会いに行って、霧島くんにそのままの咲希ちゃんの想いをぶつけてきて!!」
「唯ちゃん……、本当にありがとう!!」
「咲希ちゃん、頑張ってーーー!!」
唯ちゃんの声援を背に、私は教室を飛びたした!!
霧島くん。
私はあなたが好き。
その想いを胸に約束の場所へ向かった……。
霧島くんが待ってる中庭へ!
唯ちゃんがそっとハンカチを私に渡してくれる。
「ありがとう……。唯ちゃん………。」
私はそのハンカチを受け取り、溢れた涙をぬぐった…。
「咲希ちゃん、やっと自分の気持ちに気付いたんだね…。」
え………。
顔を上げて唯ちゃんを見ると、彼女は嬉しそうに微笑んでいた。
「どうして……。なんで驚かないの……?」
「だって、見てればわかるよ!千枝ちゃんも私もとっくに気付いてたもん!咲希ちゃんの霧島くんに対する気持ち……。唯一、今まで気付かなかったのは咲希ちゃん本人かな?」
は、恥ずかしい……!!
バレてたなんて!!
きっと今の私は、首筋まで赤く染まっていることだろう。
「だったら!もう迷うことなんかないんじゃない?」
「え…………?」
「霧島くんのこと!好きなんでしょう?だったら答えは出てるよ!」
答えが出てる??
唯ちゃんは私にキッパリと言った!
「霧島くんに、自分の気持ちをそのまま素直に伝えればいいんじゃない?今の咲希ちゃんの気持ちを正直にっ!」
「……正直に?」
「そうだよ!誰に遠慮せず、咲希ちゃんの本心をそのまま言葉にすればいいんだよ…?」
唯ちゃんが優しく諭すように教えてくれる。
「で、でもっ!それじゃ、笹原さんが許さないよ!!それに交換条件が破棄になったら、周りの人が傷つくことになるんだよ?!唯ちゃんやちーちゃんもきっとタダじゃ済まな…」
「咲希ちゃんっ!私は、その事によって咲希ちゃんが霧島くんから離れて欲しいなんてこと、これっぽっちも望んでなんかいないよ!!?きっとそれは千枝ちゃんも同じだと思う!!」
唯ちゃんが私の言葉を遮り、急に真剣な顔で向きあってきた!
「でも、そんな…」
「大丈夫!!そんな脅し、怖くないよ!見て!私いざという時のために、バッグの中に防犯ブザーとか、護身用の物がいっぱい入ってるし!」
そう言うと唯ちゃんは、ガサッと鞄の中身を見せてくれた。
ほ、本当だ……。
って!
スタンガンが入ってるっ?!!
私はその小型のスタンガンに目が釘付けになってしまった……。
「だから………、霧島くんに間違っても “嫌い” だなんて言っちゃダメだよ?!霧島くん、きっと咲希ちゃんにその言葉を言われることが、一番傷つくんじゃないかな…。」
!!!!
「霧島くん…が…………??」
「うん。きっと他の比じゃないくらい、傷つくと思う!咲希ちゃんはそれを知っても……霧島くんに嫌いだって言える?それでも笹原さんの言うことに従うの?!」
「…………………霧島くん。」
『俺マジで咲希に出逢えたことが、今まで生きてきた中で一番、幸せだった。』
『俺、咲希と出逢えて良かったよ?』
『今日咲希に会えて嬉しかった。好きだよ。』
!!!
私、本物の馬鹿かもしれない……。
「唯ちゃん、ありがとう。…………………私、後悔しないためにも、霧島くんに会いに行ってくるっ!!」
「っ!!うん!!そうだよ!!!会いに行って、霧島くんにそのままの咲希ちゃんの想いをぶつけてきて!!」
「唯ちゃん……、本当にありがとう!!」
「咲希ちゃん、頑張ってーーー!!」
唯ちゃんの声援を背に、私は教室を飛びたした!!
霧島くん。
私はあなたが好き。
その想いを胸に約束の場所へ向かった……。
霧島くんが待ってる中庭へ!