突発性ヴァンパイア・ガール!
吉崎君は真顔で答えた。


「ない」


拾った銀の弾丸を握りしめていた。


「そんなものあったらこんな仕事なんてするわけねぇだろ」


「そう、なんだ」


何も言えなくなった。


少しでも、罪悪感があったなら、何か言えることもあったのに。

ここまできっぱりとない、と言われてしまったら、もう。

やるせない気持ちの中、ただ拳を握りしめていた。



その時だった。




「ファイ ノ 匂イ」




背後から、低い、地を這うような声が聞こえた。












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