爽やか王子は悪魔のような人でした



「てか、暑いね。お茶無くなっちゃった。聖夜、持ってない?」



「ん?あ、持ってる。はいこれ、飲めよ。」



そう言って七瀬君は飲みかけのペットボトルを渡す。



「ありがと。」



そしてそれを飲み始める静香。



これってまさかっ……間接キ、ス…


なになになに?2人ってそういう関係?
わけわかんないよ、もう。



「な、なせくん…」



「あ?って、なんでおまえ涙目なんだよ。」



「え、結菜ちゃんどーしたの?」



意味不明とでも言いたそうな顔をしてる七瀬君と慌て始める静香。



「七瀬君が、悪いんだもんっ!
もう、七瀬君なんて大っ嫌いっ!」



そうしてダッシュで家に帰った。
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