爽やか王子は悪魔のような人でした
ーー次の日。
あれから寝てしまったようだ。
夜ご飯、食べてないな。
そう思いながら鏡を見ると目が赤く腫れていた。
はは、こんな顔じゃ学校行けないや。
そう思いながら時間いっぱいまで目を冷やす。
そして、家を出る時間には目の赤みもだいぶ引いていた。
「行ってきます。」
そう言ってドアを開けると七瀬君…と静香がいた。
「あ、結菜ちゃんごめんね、朝まで。
昨日さ、結局、聖夜の家で泊まったからさ。」
あ…やっぱそういう関係なの?
じゃ、私はイラナイの?邪魔者だよね。
……それにこの2人を見るのは辛い。
なんでだろ。
「あ、は、別にいいよ。
私、先に行くから2人で仲良く、ね。」
そう言ってダッシュで学校向かう。
すると、
「おい、なんで逃げんだよ。」
七瀬君に捕まった。