爽やか王子は悪魔のような人でした
「もー、2人とも早いよ。」
「静香、こいつやっぱ勘違いしてるわ。」
「あ、やっぱり?そうと思ってたんだよな。」
ほら、今だって2人だけの会話じゃん。
私にはなんの話かサッパリ。
「本当、仲良く登校したら?
それでもう付きあっちゃえばいいじゃん。それでラブラブしとけば?
私なんて邪魔者だもん。」
私がそう言うと後ろから抱きしめられる。
「やっぱ、妬いてるじゃん。」
「ち、ちがっ!」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクンーー
なんで?なんでこんなに心臓がうるさいの?
そう思ってると静香が口を開いた。
「結菜ちゃん、よく聞いて。
私と聖夜は双子でーす。」