爽やか王子は悪魔のような人でした
外に出て頭を整理する。
えっと明らかに私が変になったのは、
七瀬君と静香が仲良いと知った昨日から。
でも、七瀬君にドキドキすることは結構あった。
優しくされたときとか、
助けてくれたときとか、
そして笑いかけてくれたときとか。
「あー、もうっ!自分の気持ちがわかんないよっ!」
1人でそうつぶやくと、
「結菜ちゃん、なにがわかんないの?」
と後ろで静香の声がした。
「あ、静香……」
「結菜ちゃん、私でよければ相談乗るけど?なんでも言って?友達なんだからさ。」
「あ、りがと…っ!」
そう言って私は気づいたら静香に、
静香と七瀬君を誤解してるとき辛かったこと、
最近七瀬君に異常にドキドキしてしまうことなど、全て話した。