爽やか王子は悪魔のような人でした



次の日の朝。



「七瀬君、おはよ。」



「はよ。ってか、今日は名前で呼んでくれないわけ?」



不敵な笑みをこぼしながらそう聞く七瀬君。



「ーーっ!呼ばないよっ!」



昨日、呼んだあとものすごく恥ずかしかったんだから。



「ふーん、つまんないの。」


「……呼んでほしいの?」


少し拗ねたような七瀬君。



「は?ちげーよ。勘違いするな。」


「うん、だよね…そんなわけないよね。」



拗ねてたのも私の勘違いだ。
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