爽やか王子は悪魔のような人でした



「今、おまえ顔赤いだろ。」



「〜〜っ!見ないでよっ!」



「誰も見ねーよっ!
おまえはずっと俯いとけ。」



いつもだったらからかってくるのにそんなことを言う七瀬君に驚きチラリと見る。



「あ、れ?七瀬君の顔少しーー」



「黙れっ!それ以上言うな。」



「う、ん……」



七瀬君の顔はかすかに、本当にかすかだけど赤かった。
< 127 / 304 >

この作品をシェア

pagetop