爽やか王子は悪魔のような人でした
そして次の日。
朝早く起きて身支度バッチリの状態で七瀬君を待つ。
「あら、結菜、デート?
ヒューやるわね。えっと七瀬君だっけ?」
お母さんにからかわれながらも七瀬君を待っているとインターホンが鳴った。
ーーピーンポーン
モニターで七瀬君ということを確認してから玄関に走る。
「七瀬君っ…!」
「…久しぶりだな。」
抱きつきたい衝動を抑えて七瀬君に訴える。
「もうっ!七瀬君ったら全然連絡してくれないんだもんっ!」
「ごめんな。少し忙しくてさ。」
そう言って頭を撫でてくれる七瀬君。
…あれ?なんか七瀬君が優しい気が。
気のせいかな?