爽やか王子は悪魔のような人でした



「はい、はい、わかりました、
あ、責任もって送りますんで心配なさらないでください。では。」



そう言って電話を終える七瀬君。



「夏川さん、歩ける?」



「あ、うん…なんとか…。
…あっ、七瀬君、ごめんっ!

ベッド濡らしちゃった…!」



濡れた制服のまま寝てたため、
ベッドを濡らしてしまった私。


慌ててベッドから出る。


すると、七瀬君が気まずそうに目をそらした。



「……夏川さん、とても言いにくいんだけどさ……下着透けてるよ。」



「え………?」



七瀬君に言われ自分の制服を見ると乾いてはいたものの、下着の線がくっきり見えた。



「……っ!
七瀬君、ジャージに着替えるから一回部屋を……」



「あー、うんわかったよ。着替えたら呼んでね。」



そう言って出ていく七瀬君を確認した後、急いで着替える。


ジャージを取り出して…あっ、床に落ちた。


……慌てると余計遅くなりそうだから落ち着いて着替えよう。
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