爽やか王子は悪魔のような人でした
『バカね、あんた。』
話を聴き終わった静香の第一コメントがこれ。ひどくねえか?
『いい?あんたが学校で関わってる人は誰よ、全員あげなさい。先生除いてね。』
「あ?静香と男友達と……結菜。」
俺がそう言うと静香は電話越しでもわかるくらいの満足げな声をだした。
『そうね、でね、あんた、
学校ですることと言えば勉強運動、
人間関係、そして…恋よ。』
「……悪いが俺は恋してないから。」
俺がそう言うと静香は呆れたような声をだした。
『なんで、結菜ちゃんとあんたはそんなに鈍感なのよっ!
あんたは結菜ちゃん見てドキドキしない?ずっと一緒にいたいと思わないの?』
「は?なんで結菜限定なんだよっ!
……でもわかんねーよ、ドキドキとかそんなの。」
『あーもうっ!じれったいっ!
じゃ、私の質問答えなさいっ!』
「…はいはい。」
なぜかイライラしてる静香。