爽やか王子は悪魔のような人でした
「っせーな、少し黙ってろ。」
七瀬君がそう叫ぶ。
「……っ!」
私、嫌な女だ。七瀬君のプライベート、人間関係なんて私に口出しする権利はないのに、
嫌と言いたい。
その女の人と会わないでって思っちゃう。
これ以上ここにいると私の心壊れちゃうかも…っ!
「ご、ごめんね、迷惑だったよね、
うん、バイバイ、その女の人にお邪魔してごめんなさいって謝っといて。」
そう言うだけ言ってその場から逃げる。