爽やか王子は悪魔のような人でした



結菜ちゃんにそう言って
外に出て聖夜に電話をかける。



すると、3コール目で運動中なのか息を切らしてる聖夜が出た。



「もしもし、聖夜?俺。」



『あ?なんだよ、今忙しいんだけど。』



いつもだったら、

“俺?ちゃんと名前言え。”

とか言ってくるからよっぽど忙しいのがわかる。



てか、なにがそんなに忙しいんだよ?
おまえは女の人と一緒に誕生日パーティーじゃないのか?



「あのさ、なにをそんなに忙しいわけ?」



『おまえには関係のないことだ。
要件ないなら切るぞ。』



「あー、あるある。
要件ならあるから、切るな。」



『じゃあ早くしろ、マジ今ヤバイから。』
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