爽やか王子は悪魔のような人でした
「え?」
「あっ………!」
思わず漏れてしまった言葉。
「今のは気にしないで…っ!」
カァと顔が赤くなると七瀬君にスイッチが入った。
「へえ、そんなに好きなんだ?
思わず口に出しちゃうくらい?
俺を性悪、性悪言ってるけどさ、
そんな俺を好きになっちゃった結菜ちゃんはMだよね。」
「ちがっ……」
「結菜、そんな真っ赤な顔するな。ーーが飛ぶ。」
……?今、七瀬君、なんて言ったんだろ?飛ぶ?なにが?
「あーもういいっ!帰るぞ。送る。」
なにかを耐えてるような七瀬君。
なんか、ガマンしてる?
トイレ、かな?