爽やか王子は悪魔のような人でした
ーーおまえの言う通り、
多分それは 私が大好き ってこと。
「そ、か、嬉しい。」
私がそう言うと七瀬君は舌打ちして、
「……気持ちは一生変わんねえから。
安心しとけ。」
そう言って帰って行った。
私のこと大好き、しかも気持ちは変わらない。
なにこれ、私幸せすぎない?
神様が私の味方してくれてるんだね?
そうなんだよね。
ごめんなさい。探し物して見つからないとき神様のせいにして。
ーーでもさ、結局神様は味方なんかじゃなかった。味方のフリをしただけだった。
それを知るのは少し先のことーー