爽やか王子は悪魔のような人でした




『これで式を終わります。1度、礼ーー』



始業式が終わり教室に戻る。



「眠かったぁ…」



1人ポツリと呟くと肩を叩かれた。



「おまえ、あくびしてたろ。」



「…な、七瀬君か。びっくりした…。
でもさ、あんなに長い校長先生の話、普通は眠くなるよ。」



「あぁ、寝てる奴もいたしな。」



七瀬君と話しながら教室に戻る。



七瀬君といると女子たちに注目される。
でもそれにはもう慣れた。



「七瀬君は眠くなかったの?」



「眠いもなにも、あくびしたらキャラ崩れる。」



「あー…そっか。」




私は苦笑い。
なんか大変だな、七瀬君。
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