爽やか王子は悪魔のような人でした



次は姫と王子の結婚式のシーン。



歓声とともに姫が王子の横に並び、
キスーーをしようとしたところだった。



『きゃっ!』



姫が王子から引き離される。


引き離した人物はもちろんーー騎士。



片手で姫を抱きしめながら騎士は顔を歪ませる。



『すみません、こんなつもりはなかったのですが……でももう無理です。

姫が好きです。ガマンできません。』




そして今度は両手でギュッとする。


その瞬間顔が真っ赤になる姫。



『なにを言ってるんだ。シャラル姫は王子と結婚するんだぞ?引っ込め。』



そう言う周りの人たち。
< 195 / 304 >

この作品をシェア

pagetop