爽やか王子は悪魔のような人でした




『皆様、静かにしてくださいませんか?
シャラル姫、あなたもこの騎士のことが好きなんですか?』



そう聞く王子。



『ーーっ、好き、です。大好きです。』



姫がそう言うと王子は優しく微笑んだ。




『そうですか。じゃあ、私の出る幕はないようだ。幸せになってください、姫。』



ニコリと笑って去っていく王子。



と、そこへ姫のお父さん登場。



『2人とも、どういうことだ?』



『お父様っ、そ、それは……』



戸惑う姫のまえに立つ騎士。



『見ての通りです。姫ーー』



そう言って騎士は姫の方に向く。
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