爽やか王子は悪魔のような人でした




『私は姫のことが好きです。

関係上、冷たい言葉を発したり突き放したりしました。もちろん諦めました。

でもーー今日のこの式で諦め切れてないことに気づきました。

そしたら身体が勝手に動いててこんなことをしてしまいました。


自分勝手なことは十分承知です。
でも私はあなたが好きです、姫。』



真剣な騎士の瞳。

すると姫は泣き出してしまった。



『自分勝手、すぎるわよっ…!
私がっ、どんだけ傷ついたかわかってるの?

でも…っ、私もあなたが好きっ!
そんな簡単に嫌いになれるわけないじゃない。バカ。』




姫がそういうと騎士はクスリと笑った。
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