爽やか王子は悪魔のような人でした




『姫、言葉遣いが悪いですよ。
それと、泣かないでください。』



そして騎士は姫のお父さんの方に向き直る。



『これが私たちの気持ちです。わかっていただけたでしょうか?

関係上、いけないのはわかっています。
でも、それでも姫が好きだからーー


シャラル姫を私にください。』




『うちの娘を幸せにする自信はあるのか?』



試すように聞くお父さん。




『幸せにする自信?そんなのあるに決まってるじゃないですか。

この姫は私にゾッコンですからね。』



自信満々に言う騎士にお父さんも思わず笑顔をこぼす。



『そうか…じゃ、シャラルを頼むよ。』



『ーーはいっ!』




そして最後のシーンは騎士と姫の結婚式。



『姫ーーいや、シャラル、絶対幸せにするから。』



『幸せにしなかったら許さないから。』



最後そう言ってキスをしたーー
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