爽やか王子は悪魔のような人でした
「きゃっ…七瀬君?」
「もうそんなもんでいいだろ。
静香、先輩、そろそろ帰りますわ。」
「そう?じゃーね。
あと、聖夜、男の嫉妬は見苦しいわよ。」
「っるせーな。関係ないだろ。」
静香を睨みつけて言う七瀬君。
すると松村先輩が少し驚いたような表情をした。
「あ、2人ってそういう関係なんだ。
ふーん、なんか意外だな。
聖夜に彼女ができるなんて。」
「別にいいじゃないですか。帰りますんで。さようなら。」
そう言って私の腕を引いて強引に部屋を出て行った。