爽やか王子は悪魔のような人でした



「…それって男?」



「へ、うん、まぁ。」



「誰?」



なんか真剣な荒木くん。



「えっとね、七瀬君。知ってる?」



私がそう言うと荒木くんは驚いたような顔をした。



「おまっ、なに言ってんの?
あいつモテモテだろ。てか、最近彼女出来たみたいだぜ?」



「あ、うん…それ、私…」



照れながらそう言うと荒木くんは近くにある壁を蹴った。



「ひっ…!荒木くん…?」



「おまえ、あんなのが好みなの?
ハッ、あいつなんて顔が少しいいだけじゃん。

絶対性格悪いよあいつ。」
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