爽やか王子は悪魔のような人でした




「パシリ……? 言いなり……?
……ありえないからっ!

私だって助けてって頼んでないしっ!」



そう言って立ち上がるとまた七瀬君の手によって座らされてしまう。


しかも今度は七瀬君の膝の上。



「なっ!離してよっ!」



「ベッド。」



「……は?」



耳元で囁かれる。



「おまえの昨日、俺のベッド濡らしたよな?

なんか泥とかついてたんだけど。」



「しょうがないじゃんっ!
水かけられたんだから。」



プイとそっぽを向く。


立ち上がろうとしても七瀬君の手が私の腰にまわってるためできない。



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