爽やか王子は悪魔のような人でした
「七瀬君、今日の帰り用事があって一緒に帰れない。ごめんね。」
「ん、わかった。」
ーーー
ーー
放課後ーー
屋上に着くと荒木くんはもう来ていた。
「あ、ごめんね、だいぶ待った?」
「いや、大丈夫だけど。
で、告白の件、でいいよな?」
「うんーー」
断るんだ、きちんと断らなきゃ。
私の気持ちをハッキリと言うんだ。
「……ごめんなさいっ!
私、やっぱ七瀬君が好きなの。荒木くんの気持ちには答えられない。」
シンプルかつストレートに伝えると荒木くんはボソリと言った。